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2013年06月26日(水) 
○Web2.0が与える社会的影響

 1982年にアメリカの理論物理学者ピーター・ラッセルは、著書「グローバル・ブレイン」の中で、「人類は地球にとっての脳細胞の働きを担い,人口の増加は新しい意識体への進化を生み出し,それが地球の意識として目覚めてくる」と、未来の人のつながりの形態を表現した。この理論はその後、インターネットの拡大によって現実味を帯びることとなり、オープンソース運動の代表的な推進者であるティム・オライリーが2004年に提唱した「Web(ウェブ)2.0」という新たなコミュニケーション概念の登場で、一気に具体的なイメージへと膨らんできた。

 専門的な知識を必要とせずにウェブページを構築できる「ブログ(WebLOG)」は、すでに八〇〇万人以上が利用(2006年総務省調査)し、不特定多数の人が協力して編集していくユーザー参加型の無料百科辞典サイトである「ウィキペディア(Wikipedia)」には、ブリタニカ世界大百科事典(約十五万項目)を遥かに凌ぐ二十四万項目以上が収録されている。Web2.0的なサービスは、「集合知」や「協働知」を実体化させることで、旋風を起こしながら急速に社会に拡大・浸透している。


○Web2.0から地域2.0へ

 Web2.0による新たな潮流は、単にインターネット上のサービスとして提供されるだけでなく、それを利用するユーザーに新たな気づきを与えることによって、社会の隅々に改革的な思考を植え付けつつある。地域SNSを使用する個人はもちろん、その人が所属する会社や組織、NPOやボランティアグループをはじめ、自治会や婦人会などの既存組織もその例外ではない。これらの団体は、普段から多くの問題意識を抱えながらも新たな取り組みへの転換ができずに同じ事を繰り返しているうちに組織自体が硬直化・弱体化している例が多い。

 コミュニティに閉塞感が漂う大きな原因に、住民間の信頼関係の欠如と人脈の孤立化があると言われている。ソーシャルキャピタルの創造が、これを解決する手法として昨今注目を集めている。便利で安全で信頼できる地域SNSの効果は、これまで情報通信技術から遠い存在であった地域団体やキーパーソンたちを、地域内で再ネットワーク化するとともに活動そのものの変革を促し、コミュニティの再活性化を実現する可能性を秘めている。


2006年12月13日(水)

閲覧数642 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2013/06/26 06:02
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