雄大な太平洋に面したどこまでも続く九十九里の海岸。千葉県山武市に地域SNS「さんむSNS」が誕生して丸3年になりました。東日本大震災での津波被害を乗り越えながら、さまざまな活動を通して、シニアを中心したメンバーの絆は更に深く強く結びついていました。
3周年のお昼のイベントは「健康ウォーキング」と「太巻き寿司」づくり体験。連日の猛暑のためにメンバーの体調を考慮してウォーキングは短縮モードになりましたが、以前はお祭りの度に各家庭で作られていた「飾り太巻き寿司」づくりを20名以上のメンバーが楽しく体験できました。
この飾り寿司、太い巻きを切るとさまざまな模様が現れるとても楽しい作業です。もちろん素人が簡単にホイホイとできる技ではなく、農業体験施設「よもぎかん」を運営する奥さんとそのグループのお母さんたちが先生になってくれて、頼りない手つきでお寿司を巻きました。こたつは人生2回目の体験だったのですが、最初はすべて忘却の彼方でたどたどしい。でも、優しい先生方のご指導のおかげで、素晴らしい作品に仕上がりました。
美味しいお寿司を頂いたあとは、地域の情報拠点になる交流施設「オライ蓮沼」で満面のひまわり畑を堪能し、その後は子どもの国に移動し童心に戻って乗り物体験。震災時の津波が遡上した河口では、豊かな防風林の松林が見る影もなく、破壊された防潮堤が津波のすごさをいまでも知らせてくれました。
その後はおまちかね、蓮沼の漁師さんが経営されているお店で「蛤の浜焼き」三昧。大きな大きなハマグリをそのまま火にかけて口が開いたら出汁を入れて食べる。ワイルドな食べ方ですがこれが最高に旨い。あわせて地元名物の「なめろう」と再会。これが旨いのなんの。
料理とお酒がすすんでくると、あちこちで楽しい会話が爆発。もともと地元千に住んでいるひとたちと都会から移住してこられた方々が、心底仲良く協働している姿は、これからの地域づくりのモデルになりますね。いつまでも元気に楽しく頑張れ「さんむSNS」。