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2006年11月13日(月) 
千葉県館山市で開催されるシンポジウムにパネリストとして出番をもらったので、土曜朝一番のスカイマークで神戸空港から羽田空港に向かうこととした。

7:30発の20分前までにチェックインカウンターでフライトチケットを受け取らなくてはならないので、三宮からポートライナーで空港までの時間(20分)や乗り継ぎ・待ち合わせを考えると、6:30には三宮に到着していたい。お昼間だったら、JR新快速で姫路から39分。早朝ということもあり、時刻表検索をして5:50姫路発新快速というのを見つけた気になって当日の朝を迎えた。

愛犬の散歩や入浴を早々に済ませて、当日のプレゼン資料を確認。準備は完璧だ。姫路駅には5:40~42には到着する予定で5:30に自宅を出発したまでは良かったが、途中で携帯電話を忘れたことに気が付いた。予定が完璧なだけに、引き返す時間はない。今回のシンポには、親友である伊丹高校教諭の畑井克彦さん(かっちゃん)も同行する。わたしの明晰な頭脳は瞬時に「彼が携帯を持っているから大丈夫」と判断、そのまま姫路駅と車を走らせた。

早朝の幹線道路はウソのように空いていて、車は予定より若干早く姫路駅中央口のロータリーに滑り込む。「いってきます!」とハンドルを家内に任せて悠然と改札口に向かった。「余裕のよっちゃんやんか♪」
中央口改札前には、意外と結構多くの人々が待ち合わせをしていた。対外試合にいくのだろう。丸坊主の屈強な高校生の一団がちょっと目立っている。目を上げて列車の出発時間をボードで確認すると...あらへん!!
5:50発の新快速が見当たらない。上りの在来線は普通ばかりで1時間かかる。最初の新快速は6:25でこちらも間に合わない。なぜ予定していた新快速が消えたのかは、今もって謎である。

しかし慌てることはない。姫路駅始発の新幹線に乗って新神戸。そこから地下鉄で三宮。そしてポートライナーで神戸空港。朝から非常に冴えているわたしの頭脳は、8ビットクリーンコンピュータのより早く次の行動をセレクトする。6:00始発の新幹線のシートに身を委ねること僅か16分。慣れた様子で乗り継ぎをこなして神戸空港に着いたのは予定通りの7:00だった。

朝、めっぽう弱いかっちゃんが、2Fチェックインカウンター前で手を振っている。「おはよう!」と声をかけたら「ごめん、携帯わすれてん!!」
ちょっと待て、それは俺のせりふやんか。聞いてみると、自宅を出て電車に乗ってから忘れたことに気づいたらしい。わたしは自宅を出てすぐに気が付いたので、彼よりずっとマシである。
しかし、ふたりとも忘れるか~...とここまではまだ笑い話ですんだ。

携帯のない旅は、お手上げ状態だから結構気楽だ。いつ頃から、あんなせわしないグッズを身につけるようになったのだろう。スカイマークの小振りの機体がたれ込めた雲から落ちる雨粒を裂くようにして神戸の空を上昇していく頃、よい子のふたりは軽い睡魔に襲われていた。

荒れ模様の羽田空港に無事到着したご一行は、そのまま一直線に空港バス乗り場へ。シンポでコーディネーターを務める船橋の柳田さんが途中のバスターミナルでピックアップしてくれる予定。早速バスを探すと13番乗り場に館山に向かう際にいつも使う「袖ヶ浦バスターミナル経由木更津駅南口行き」のバスが一行の到着を待っていた。
「すげー、グッドタイミング!日頃よいことをしているとこんな時についてるね」ふたりとも結構ご機嫌である。

1mあたり1億円をかけて掘ったという東京湾横断道路を100km/hで疾走すること20分。フロントガラスの向こうには房総半島が近づいてきた。羽田から袖ヶ浦BTまでわずか25分。超早めに到着したふたりは、ごきげんさんで地域SNSの教育現場での活用について議論。ひとつの方向性が見えてきた時には、すでに待ち合わせ時間を10分くらい過ぎていた。

ふたりとも携帯を忘れていることや、袖ヶ浦BTに到着していることなど、家内の携帯にPCからメールを送っていたので、何かあるとPCに返信があるはず。確認したが、何もなかった。BTにある唯一の公衆電話はカード専用。もちろん今頃、テレカなんて持っているはずもなく、仕方ないので1000円を購入。まずは自宅に電話を入れた。「携帯メールみてくれた?」

「ごめん、わたしの携帯、会社に忘れてるの~」
おぉぉぉーい、ブルータスよお前もか!!
ついつい受話器を握って怒鳴ってしまった←お前に怒鳴る権利はないとかっちゃんに言われた..m(_ _)m
結局、話し中だった柳田さんと電話が通じて、なんと待ち合わせ場所が「袖ヶ浦」ではなく「君津」のバスターミナルであったことが判明。車で30分かけて戻ってきてもらい、1時間ちょっと遅れでやっと無事に館山市立北条小学校に入ることができた。

どたばたの到着だったが、シンポジウムは大成功。翌日、コメンテーターをしてくれた日経デジタルコアの坪田代表が、携帯を落として壊したことを聞いて、よくこれだけアホが揃ったものだと大笑いしたのはご愛敬。

「頼りないヤツは頼れない」..いい教訓を得ました。

閲覧数5,351 カテゴリ日記 コメント9 投稿日時2006/11/13 15:06
公開範囲外部公開
コメント(9)
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  • 2021/05/12 14:00
    おけいさん
    スミマセン。涙を流し、大笑いしながら読みました。
    3人のおなんじ行動に似たもの夫婦と友達の絆が深いですね。
    ごちそうさまでした。
    次項有
  • 2006/11/14 14:10
    頭脳明晰なこたつさんと違って、頭が検査のヨウ素ボケをしているかっちゃんです。

    おばか4連発。よくぞここまでという「縁」を感じた携帯事件でした。

    私は朝が弱く、4時半に起床という驚異的な試練に耐え切れませんでしたね。

    いつも二人で半人前といっていますが、本当だと実感しました。

    朝からすごい大雨でしたから、いやな予感があったんですが、それを館山の熱気が吹っ飛ばしてくれました。

    最高の人たちとの縁が、心に響いたシンポジュウムでした。
    次項有
  • 2006/11/14 11:10
    オメメさん
    私携帯を買って貰って6ヶ月です。良く使い方が分からないから持って歩いていてもじゃまになるだけです。
    でも、家族はどこで行き倒れになるか分からないから持って歩けといいます。
    振るとお金が出てくる物もあるそうで、十円玉や百円玉が出てくるのだったら便利かなと
    も思っています。
    次項有
  • 2006/11/14 05:39
    そんなこともあるんですね。
    3人そろって仲良く・・(^^)
    最近は携帯で連絡を取り合ったりして待合せをしたりすることも多いので焦りますよね。
    何はともあれ、無事の到着。お疲れさまでした!
    次項有
  • 2006/11/13 20:06
    白発亭さん
    こたつねこさんにもこんな一面があったとは知りませんでした。こたつねこさんをよく知っている人なら、「あいつの特技や」と言うている人がいるかも知れませんね。でも、人間って勝手なものですね。人の災難なら笑って読めるんですから。「人の振りみて我が振り直せ」です。他人事ではありません。
    次項有
  • 2006/11/13 18:08
    大仏さん
    こたつねこさんの顔を浮かべながら、面白く最後まで読ませていただきました。
    携帯電話なんか!と言っていた私の親父も、今は無いと落ち着かないみたいです。
    (ほとんど電話はかかってこないですが)

    次項有
  • 2006/11/13 15:38
    sakkiさん
    こたつねこさま
    携帯にからむお話とても面白く読ませていただきました。
    私もよく携帯は家に忘れてきます。あの時の不安な気持ちはいったい何なんでしょうね。
    昔が(携帯がなかった時代)が懐かしいです。
    次項有
  • 2006/11/13 15:35
    横柄な客の態度に憤慨して「一言」言えるのも、こたつさん。
    ブルータスよお前もか!と言うのも、こたつさん。
    どっちのこたつさんも、こたつさんらしい(微笑み)
    かくいう私も、朝の飛行機に乗るぎりぎりまで
    デジカメが見当たらず、
    カメラが見つからなかった!と空港待ち合わせに遅刻して
    最初に発言したのが、その情けない発言でした。(苦笑)
    次項有
  • 2006/11/13 15:22
    お疲れさんでした。
    ハードスケジュールですね。
    活動エリアが広いので、その行動力に感服しています。
    次項有
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