「オメメの玉手箱」の連載がスタートしましたね。
これから楽しみに拝読させて頂きます。
冥王星が惑星でなくなったら占星術は変わるのかとの疑問に答えたく書いてみました。 私は昔、手相にこっていた時期がありました。 ですから、今でも見ることは出来ます。そして、その手相は古代のといっても中国のですが、亀甲占いから来ているのではと思い台湾の故宮博物館に1日中その獣骨や亀甲のひび割れとそれを横切る細かな線がどのような意味を持つのか調べたことがあります。 主に権力者の行動の善し悪しを占うものでしたが、出かけた方が良いかとか、戦争を始めた方が良いかなどです。 これらがかってに解釈されてはこまるので、これを記録してそのその占いの意味を刻みこんだものもあり、これが亀甲文字の始まりであったのでしょう。 手相も縦の線と横切る線とでその善し悪しを占うものです。 それらが、その手の持ち主の年代にどのように現れているかを見て将来を占ったりするのです。 しかし、これには大変大きな矛盾を含んでいます。手相でその人の未来が分かるのなら、その人の行動なり、対処法を変えたら手相が変わらなければなりません。 タイムマシンで過去に行って、自分の運命を変えたらどうなるのかというパラドックスと同じことが起きないとならないのです。 そして、未来が本当に分かるのかというと、占う方も占って貰う方も、共通の部分を持たないと当たったという感覚が生じないでしょう。 こういう言い方があります。「お宅の門には松の木があるでしょう」あった場合は「あります。あります」と一つの事項に共通な感覚が生じます。 無かった場合は「無くて良かった。あったら大変なことになります」とこれまた別の誘導法の手口を教えていることになります。 そして、私がやっていた手相はその相で未来を見たりすることではなく、心理の分析でしかなかったのです。 それでも、当たっているとの評判をとったこともありました。 つまり、貴方はこういう性格だからきっと将来こういう行動を取るでしょうという心理分析なのです。 「険難の相」というのも「短気で喧嘩早い」性格であれば将来喧嘩による災難が起こりやすいということなのです。 私が得意としたのは門の松ではなくて、「貴女はご両親と早くから別れませんでしたか」と聞く方法でした。 実際に早くから死に別れた方はもうそれだけで、「ゲッ、ああこの人は私のことを全部知っているのだ」と思いこんでしまいます。 「健在です」と答えた方には「生死の問題ではなく、貴女の心の中でです」というとうなずきます。 両親から離れられない親離れをしていない人は占い師などに聞きません。親子で相談するでしょう。 ですからこれでほとんどの人は当たっていると思ってくれます。 若い女性の場合はほとんどが恋愛問題です。美人の場合は欲が深いですから、もっと良い人が出ないかとの期待があります。だから、「この辺で決められたら」と答えます。こういう人にはそういう運命です。ときっぱりいうことです。結婚して旦那さんが苦況に陥ったときにあちらの男性と結婚すれば良かったとかの迷いが出れば、その人が一番必要なときに解決の努力をしなくなるからです。 逆にあまり美しくない場合は「止めておきなさい苦労しますよ」と申し上げます。これはその女性が迷っているということは男性に問題があるからで、なかったら占いなどに頼りません。 占いというものについてはこういう背景があることを理解しておいて下さい。 次には、惑星の冥王星が惑星から外された後の占星術の影響についてお話しましょう。 |