“春本番”を思わせる昨日の昼、わが家の近くにある「松花堂庭園」へ行ってきました。 ここは、江戸時代初期「寛永の三筆」の一人と謳われた松花堂昭乗の住まいを石清水八幡宮境内から移築し、その周りを広大な日本庭園として整備したところです。 ちなみに、「松花堂弁当」は昭乗が使っていた十文字の仕切りがある箱を、料亭「吉兆」の創始者・湯木貞一氏が料理を入れる箱として使うことを思いついたのが始まりだそうです。http://www.yawata-bunka.jp/syokado/bentou/
庭園東側の道路に面して立派な門があります。この門は文化財として保存されているもので、出入り口として使用されるものではありません。 入口は南側にありますが、受付のある建物の中に飾ってある梅の盆栽が、紅白ともきれいに咲き揃っていました。
庭園の奥の方へ歩いていくと、3棟の茶室があります。その一つ「梅隠」という名の茶室は、メインの四畳半の部分が茅葺になっていて、なかなか味のある建物です。 茶室の前に目をやると、水琴窟の横に植えてある馬酔木(あせび)が、赤も白も開花寸前になっていました。
建物の回りを一周しましたが、「梅隠」の名のとおり裏にも横にも梅が植わっていて、「今が見ごろの」状態でした。 梅の花というのは、梅林で辺り一面に咲いている花を見るのもいいけれど、このような日本庭園の中でところどころに咲いている方が情緒があるように思います。
「梅隠」の奥にある茶室「松隠」の裏に回ってみると、背の高い手水鉢の水がまるで地震の後のように大きく揺れていて、縁が濡れていました。今日はこの茶室は使われていず、筧からの水も止まっています。《なぜだろう?》、見たときは不思議に思いましたが、すぐに解りました。僕が来る直前に、鳥が水浴びをしていたんですね。 (^_^)
最後は、いつものとおり椿園の中に入りました。当然のこととして、前回(17日)来たときより花の数は増えていましたが、その中で特にきれいだなと思ったものを挙げておきます。 高台寺(左)、数寄屋侘助(中)、雛侘助(右) 聖(左)、霊鑑寺早咲藪椿(右) |