第13回地域SNS全国フォーラム
[開会あいさつ]
井上賀博氏 (財団法人地方自治情報センター 研究開発部主席研究員)
3月11日、東日本大震災から3年が経過した。全国の地域SNS関係者も、村つぎリレーなどで支援して
いたことを記憶している。皆さんもいろいろな思いを持っておられることだろう。哀悼の意をささげるた
めに1分間の黙とうをささげたい。東京からの思いが被災地、そして天上へと届くことを願う。
自分が地域SNSという言葉を最初に知ったのは、2005年に総務省の実証実験の一環として「ちよっピー
」が開設されたときではないかと思う。その後、地方自治情報センターでは2006年から2008年にかけて25
箇所で実証実験を行った。その中にはちよっピーのように終了してしまったものもあるが、地域の重要な
インフラにまで発展している事例もある。
2006年には兵庫県のひょこむも立ち上がった。日本でもっとも元気なSNSのひとつだ。そのひょこむの
サポートで、2007年に第1回の地域SNS全国フォーラムができた。その後継続的に開催され、今回で13
回目を迎えた。東京での開催だが、特定のSNSがホストを務めるのではなく、各地のメンバーが集まっ
てボランティアで運営する形式になったのも、ある意味で地域SNSの新しい方向性を示していると言え
るかもしれない。
mixiやfacebookなど、全国、全世界規模のSNSが使われるようになったが、規模が大きくなりすぎると
できないこともある。地域に根差したSNSとは、顔の見えるコミュニティとして今後も取り組みが続い
ていくのではと期待している。
きょうはいろいろなテーマでの議論、総括がなされることになるだろう。自分もこのような高い所からあ
いさつするよりも、一人の参加者として楽しみたい。
ここで開会宣言の大任を果たさせていただきたい。
第13回地域SNS全国フォーラム in 東京、開幕いたします。
どうぞよろしく、お願いいたします。