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2014年05月03日(土) 

昨日の「里歩き」の報告ですが、写真の数が多いので2回に分けることにしました。

そもそもの目的は、去年の洪水で流された木津川の「流れ橋」が復旧されたというので、それを見ることだったのですが、ついでにあちこちにある鎮守の森を巡ってみようと思い、結果的に17kmも歩くことになってしまいました。航空写真に歩いた道筋を示してありますが、黄色の印が鎮守の森です。

 

自宅から東へ15分ほど歩いたころ、農地の真ん中に森が現れました。ここに戸津八幡神社(とうづはちまんじんじゃ)があります①。

幕末・鳥羽伏見の戦いのころ、戦火の及ぶことを恐れた石清水八幡宮では祭神を一時大住村(現京田辺市の一部)に移す途上、鳳輦(ほうれん=みこし)がこの場所にあった産土神を祀る社で休憩をとったという縁から、ここに石清水八幡宮の神を分祀したことにより「八幡神社」と呼ばれるようになったそうです。

この神社の本殿と社務所の間に一風変わった狛犬が座っています。狛犬は獅子をモデルにしたものと言われますが、この狛犬はライオンのようなリアルな容貌をしています。(本殿の前の狛犬は普通の形です。)

 

戸津の集落を抜けて20分ほど歩いて、次の森へ行きました。ここには奈良御園神社があります②。

何でこんなところに奈良という名前がついた神社があるのかというと、ここは春日大社から三神を分祀したからだそうです。上奈良、下奈良という集落の名前もここからとられたものでしょう。

本殿は鬱蒼と茂った数本の楠の大木の下にあります。

 

ここからは南へ下って内里(うちさと)という集落を抜けると次の森があります。ここにある神社は内神社(うちじんじゃ)で、式内社(延喜式神名帳に記載されている神社)です③。

社格が高いのでしょう、境内は築地塀で囲まれ、その外には濠が巡らされています。これまでに見た2社では本殿の前には拝殿がなかったのですが、ここは立派な拝殿があります。

現在の本殿は比較的新しいものですが、その右手にその前の本殿が保存されていました。珍しい光景です。

 

 

次の森へ行く途中、筍の無人販売所が2か所ありました。安かったけれど、重たいから買わずに通り過ぎました。

耕作されてないと思われる田んぼでレンゲが咲いていました。最近見られなくなった風景です。

 

今度の森にある神社前は石田神社で、石柱には「式内」と彫られています④。

思ったより小さい神社ですが、鳥居から拝殿までの間にはたくさんの灯篭が並んでいます。

本殿は築地塀で囲まれ、拝殿から覗くと狛犬が本殿の前にあります。狛犬は普通拝殿の前にあるものですが?。

 

 

次の森にあるのは若宮八幡宮です⑤。

この神社で珍しいと思ったところが二つあります。一つは、本殿の前にある建物は拝殿ではなく長屋門のようなもので、中を通り抜けて本殿の前に出るようになっていることです。その門も入口が中央ではなくて向って左に偏っています。これは柱の数が奇数になっているからで、神社仏閣の建築様式では珍しいことです。(法隆寺の例はありますが、)

もう一つは、普通楠などの常緑樹で囲まれている本殿が竹林になっていることです。その竹林、筍でも作っているのかと思われるほどによく手入れされていました。

 

 

大分長くなったので、この辺りで休憩します。この続きは「その2」に掲載します。


閲覧数831 カテゴリアルバム コメント2 投稿日時2014/05/03 15:19
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