昨日のハイキングは、明石から海岸線を東へ舞子まで歩き、最後に山側に上がって五色塚古墳を見学するというものでしたが、このうち海岸に出るまでの部分を(その1)としてまとめました。
振り出しは明石城からです。僕は小学校の遠足で明石へ来たことがあるのでこのお城にも入ったはずですが、60年も前のことですからそのときのことはほとんど記憶にありません。したがって、初めて来たも同然です。 明石駅の前に浅い濠があり、姫路城に似た風景です。この城にはコの字型をしたこの濠が一つあるだけで内濠はなくて、城内に入るとすぐ正面に本丸の高い石垣が聳えています。 こうした地形から、この城は平野の中にある小さな山(丘)の上に築かれた「平山城」(ひらやまじろ)であったと思われます。 本丸に上がると、東南の方角に明石海峡大橋が、南の方向に淡路島が望まれますが、高いビルが邪魔をして海はほとんど見えません。 築城当時の建物は、復元された2つの隅櫓(巽櫓と坤櫓)があるのみです。このうち、未申の方角にある坤櫓の内部(1階のみ)が公開されていたので、見せてもらいました。
お城を南東の隅から出てエレベーターで下の道路へ下り(すごい高低差)、東へしばらく歩くと「柿本神社」の鳥居前へ出ました。柿本人麻呂を祀っている神社です。鳥居の脇に「亀の水」という湧水があり、先に来ていた2人のオジサンが大きなペットボトルに詰めて持って帰りました。 境内を上っていくと東経135度子午線の標識がありました。その下には、これにちなんで造られた天文科学館があります。 この高台から南を見ると、JR山陽本線の南に山陽電鉄の人丸前駅が見えます。その駅のプラットホームに子午線の表示があるというので目を凝らして見ると、斜めに白い線が見えたので写真に撮りました。
先を急ぐので天文科学館には入らずに前の道を南へ下りました。国道を渡って少し南にある交番の横にも子午線の表示があるというのです。行ってみると、「大日本・・・」と古色蒼然たる文字が彫られた石碑が立っていました。 この位置は、山の上にあった標識のように修正されてないようですが、地上で11mの誤差は太陽から見れば髪の毛1本にも満たないでしょうから笑って済ましましょう。交番の建築も微笑ましいことですし。
ここから海岸までは目と鼻の先です。 この続きは(その2)に掲載します。 |