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2014年10月30日(木) 

このシリーズも最終回になりました。今回は木津川の最下流部にある木津川渡船場と、木津川から分かれた木津川運河にある船町渡船場です。

 

 

千本松渡船場から再び工場ばかりの街を歩きますが、そんな中に一瞬目を疑うような風景が出現しました。

初めは公園の入口かと思いましたが、よく見ると左側に「大阪市環境局 住之江工場」と書かれた標柱が立っていました。ゴミ焼却場の車両出入口だったんですね。素晴らしい設計です。

 

 

更に歩いて行くと、こんなところもありました。工場の塀のように見えるのは防潮堤で、その壁面に楽しい絵が描かれています。殺風景な街並を少しでも和らげようとする意図が感じられて嬉しくなりました。

この場所は木津川から250mほど離れているのですが、ここに防潮堤があるということは、以前はここまで河川敷だったことが分かります。そして河川管理者(大阪府)が管理している防潮扉があって、今もこの防潮堤が機能していることが分かります。

 

 

千本松大橋から歩くこと3km、ようやくにして木津川渡船場に辿り着きました。

この渡船場は、大阪にある渡船場8か所の中で 唯一港湾管理者である大阪市港湾局が所管する施設です(他の7カ所は道路管理者である大阪市建設局の所管)。

それもあってか、船着場の柵には救命浮輪が取り付けてありました。港らしい風景です。

 

すぐ横(上流側)には「新木津川大橋」が巨大な姿を見せています。この橋は「バランスドアーチ」という形式で、中央のスパンは305mもあり、完成当時(1994年)は日本で最大のアーチ橋でした。

航路上の桁下高は46mで、千本松大橋より13m高く、歩道が付いていますが歩いて渡るのは大変です。しかし、一度は歩いてみたいと思います。

 

待合室の時刻表を見ると昼間は1時間に1本しかありません。《大分待たんといかんかな・・・》と思って時計を見たら5分ほどで出ることが分かり一安心、ほどなく船がやってきました。幸運は続いていました。

 

 

船に乗り込んで上流を見たら、ここからもあべのハルカスが見えました。対岸は大工場で、「中山製鋼」の名前が見えます。広々とした水面は、船に乗っている気分にさせてくれます。

 

 

渡ったところは船町という島で、ここにあるのは、中山製鋼、テイカ(化学会社、旧帝国化工)、日立造船といった大工場ばかりです。

 

新木津川大橋は、南詰は直線のアプローチですが、北詰の船町側はループになっています。ここのループは千本松大橋より1周多い3重の高架橋です。ここをクルマで走ったら目が回りそうです。

 

大工場に挟まれた広い道路を西へ向って歩き、突き当りを右に曲がってしばらく行くと船町渡船場の入口が見えてきました。僕の前を歩いているおねえちゃんは、左側の工場(日立造船)から出てきました。たぶん仕事帰りなんでしょう。

 

渡船場に着くと、待合室に3人のおばちゃんがいましたが、先ほどのおねえちゃんを含めて全員が顔見知りのようで、賑やかなことでした。みんな船町の工場で働いて、これから家に帰って晩ごはんの支度にかかるのでしょう。

そんな彼女たちを見ていたら、呑気に渡船巡りをしている僕はちょっと肩身の狭い思いがしました。

ここは先ほどの木津川渡船場と違って昼間も本数が多く、20分間隔で出ています。しかもここに着いたのは出航4分前で、船はすぐに来ました。この日巡った渡船場では、全て待ち時間が10分以下で、ラッキーの連続でした。 (^_^)

 

 

この渡船は前回行った甚兵衛渡船場(尻無川)と同じくらいの距離で、あっという間に対岸の鶴町側に着きました。乗り合わせた4人の働く女性たち、彼女らはどこを眺め、何を思っているのでしょうか。ちょっと感傷的な気分になる風景でした。

船が着岸したとき、誰かが《アッ、何かいる!》と叫んだので、見ると2羽のカルガモが仲良く並んで泳いでいました。こんな工場地帯の中にも自然があるのを見てホッとした気分になったと同時に、水鳥が棲めるほどに水がきれいになったことに、大阪の環境行政が着々と成果を挙げていることを実感したことでした。

最後に2枚のいい写真を載せることができ、満足しながらこのシリーズを終わることにします。


閲覧数609 カテゴリ連載読物 コメント6 投稿日時2014/10/30 11:32
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定年退職して17年、しかし40年やってきた土木屋魂は未だに消えませ…
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