年末年始の寒波も過ぎて、穏やかな気候の日が続いていましたが、お正月はどのようにお過ごしでしたでしょうか。みなさまにとって今年がよき一年になりますように心よりお祈り致しております。 昨日のこと、自宅で昼食をとったあと、徒歩で会社に戻る途中でした。正面から地元高丘中学ソフトボール部の女子中学生がふたり、談笑しながら歩いてきていました。ふたりともユニフォーム姿だったので、きっと部活の帰路だったのだろうと思います。 後輩の様子を微笑ましい気持ちで歩きながら見ていたのですが、ひとりがスナック菓子の包装を路上にポイ捨てするではありませんか。素振りから意図的に落としたことは明白で、拾おうという気持ちもまったく見えませんでした。 ここで普通なら、そのまま何も言わずに見過ごすところですが、いつも隣保の住民で清掃している道路でもあり、後輩の不始末でもあり、(男子なら怖いけど)女生徒だったことから、すれ違う際に勇気を出して声をかけました。 「いま路上に、ゴミをほかした(捨てた)よね」 女生徒はびっくりして足を止めて、不機嫌そうな表情でこちらの顔を覗いています。「道路はゴミ箱じゃないよ。拾ってきなさい!」と毅然と続けると、ぶつぶつ小声で文句をつぶやきながら戻り、落とした包装紙を拾い、ふたりでバツ悪そうに引きつった笑い声をたてながら歩いて去っていきました。 なんのためにスポーツをしているのでしょうか。技術を磨くことも大切ですが、社会人としての倫理や分別を身につけることが、学校スポーツの大きな目的であるはずです。残念なことですが、指導者の資質か低下しているのではないかと思わずにはいられません。また自分もそのひとりですが、子どもたちにきちんと注意できる住民も、とても少なくなってきているように感じます。 こわいおっちゃんやうんさいおばちゃんがたくさんいた頃のように、もっと大人が自身と責任をもって若者を指導できる社会を取り戻さなくては、このままでは日本が日本でなくなってしまうのではと危惧されるように思えてなりません。 |