昨日は「お茶っ人8周年記念講演会&懇親会」で宇治の京都大学宇治黄檗キャンパスに出掛けました。ランチミーティングから講演会まで1時間あまり時間があったので、まだ行けてなかった名刹「黄檗山萬福寺」に参拝してきました。JRと京阪が並行して走る「黄檗駅」から東へ徒歩すぐの場所にある萬福寺は、1661年に中国僧・隠元隆琦禅師によって開かれた由緒あるお寺で、荘厳雄大な総門や山門を初めとする建築物は、圧倒されるほどの迫力がありました。 隠元禅師は、中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省にある黄檗山萬福寺の住職をしていました。日本からの度重なる招請に応じて、63歳の時に弟子20名を伴って1654年に来日、宇治の地に「黄檗山萬福寺」を開きました。萬福寺の伽藍建築が中国風(明朝様式)なのは、こんな由来があるからでした。 印刷・煎茶・隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚などは、隠元禅師が日本に伝えたと言われ、中でも中国風精進料理である「普茶料理」は、見た目も美しく盛りつけられます。高タンパク・低カロリーで栄養面にも優れていて、席を共にする人たちと楽しく感謝して料理を頂く事が大切にされていて、日本の精進料理とは異なっています。この日は懇親会があったので普茶料理を頂くことができませんでしたが、次回はぜひ体験してみたいと思います。 |