関西学院大学総合政策学部「サイバー社会論」の狙いは「サイバー社会を生き抜くための情報哲学を身につける基礎づくり」と考えており、信頼できる安心空間である地域SNSのコミュニティを使って ・「報連相」、資料提示や課題提出の完全電子ドキュメント化 ・リフレクション提出による出席認定 ・録画による授業コンテンツの公開 ・コミュニティによる社会人有志との共同授業(授業は常時公開) などを行い、また週1回の授業では、 ・事前提示資料による教員の論点解説 ・グループによる論点討議 ・グループ発表 ・教員による総括 をテーマ別に繰り返すことによって、サイバー社会の外観を理解し、そのあり方や自分自身の取り組みについて、考察を深めていきます。このように「サイバー社会論」では、大学のふつうの講義とは異なるユニークな授業方法をとっています。 「学生と社会人の交流による共同学習」と書くのは簡単でも実現はなかなか難しい。シームレスなコミュニケーションができるようにするためには、つながりのきっかけをつくる必要があります。そこで例年、希望する学生には、授業の枠を越えた「バーチャル里親」制度という仕組みを動かしてみています。 授業コミュニティに、さまざまな属性の多様多彩で信頼できる社会人の方々に参加してもらい、大学生の将来の希望や経験・興味によって、教員がこれらの方々とのマッチングを図り、まずはSNSの「トモダチ」として交流をスタートさせるというものです。 社会人の方々には関西学院大学の卒業生も多く、後輩をおもう先輩の気持ちは非常に熱いものがあります。大学構内の学生生活では触れあうことのできない社会人との交流を、このような方々と成立させることができるのは、大学生にとって就活に止まらず人生設計においても大変大きな効果を与えてくれるに違いありません。 希望する学生には、「自己紹介」を参考に最適と思われる社会人受講者を推薦、学生それぞれが「トモダチ依頼」をします。きちんとした依頼文が書けるかどうか、教員としては若干不安なところがありますが、そこは「里親」。みなさん温かく受け止めて、的確なご指導をして下さいます。 本年度も、「バーチャル里親」制度を実施いたしますので、どうぞよろしくお願いします。 |