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2015年04月21日(火) 
2009年04月28日

 マルチメディアとは、功罪合わせ持った新しい価値観のようなものです。これを正しく便利に利用する方法を子供達に教えることは、社会の義務であるといえるでしょう。まず、地域IXの役割はこの「情報化教育と地域」にあります。

 地域の大学や学校のインターネット接続を支援します。大学が相互に利用している学術ネット(大学のみの接続グループ。WIDEプロジェクトという実験で東京の1ポイントのみで商用ネットに接続されている)は、もともと商用で利用することは想定されていないので、利用率の割には通信速度はあまり速くありません。以前は許可していた高校・中学・小学校などとの接続も、今では出来なくなってしまいました。つまり大学では増加する自己の利用量はもちろん、商用ネット(一般のインターネット接続グループ)とのやりとりにも大きな障害が生まれています。また地域の小中高校は、学術ネットへの接続を禁止されて以降は、有料の商用プロバイダに接続して、細々とインターネットを利用しているに過ぎません。

 この解決策の参考となるのが、シリコンバレーで展開されている「NetDay(ネットディ)」という運動です。今年で3年目となるプロジェクトで、シリコンバレー地域の500校の全てをインターネット接続しようというボランティア中心の活動です。この活動で特筆されるのは、行政の資金に頼らずボランティアによる寄付によって展開されていることと、接続後の維持管理は全て学校側で自主的に行うというスタイルを取っていることです。

 地域の専門家がスペシャリストとしてプロジェクトに積極的に関わり、地域の企業がそれを資金的にサポートする姿は、いかにも「情報化教育」というものの重要性を地域ぐるみで考え取り組んでいるという姿があります。

 今回はまず、マルチメディアセンターのインターネット回線への接続を、地域の小中高校をはじめ大学に無償提供し、地域ボランティアとして「はりまNetDay」を立ち上げれば、産学民共同のプロジェクトを官がサポートするというスタイルが生まれます。米国の安い通信費用をベースに展開されているシリコンバレーの場合と比較しても、遜色のない活動が可能となるのではと考えます。

 この「はりまNetDay」の生み出すメリットは、地域において多岐にわたると思われます。単に生きた外国語教育が展開できるとか、コンピュータ等の情報化教育を推進できるということにとどまらず、情報化社会が進展し、全ての産業であるいは社会活動で情報技術の利用が必須となる中、情報装備の優れた教育環境を持つことは、将来の地域競争力の源泉ともなります。

 また産学民がそれぞれの持ち場で、同じプロジェクトを推進する中で、従来はなかったネットワークを築き上げていくことは間違いなく、産学交流や異業種交流と呼ばれていたものも随分とダイナミックに変貌し、地域の中でスケールアップするものと思われます。

閲覧数396 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2015/04/21 17:48
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