MMSストーリー・第1話 「それは電子メールから始まった」 それは、とある電子メールから始まりました。 姫路青年会議所の未来情報委員長として、一年以上心血を注いできた「はりまインターネット研究会」も、いよいよ年度内の暫定設立も96年12月1日と決まり、その第一歩を踏み出そうとしている頃でした。11月15日付け日本経済新聞( http://www.memenet.or.jp/memetown/nk961115.htm )には、「インターネット活用 産官学で共同研究会 来月1日、播磨で発足」という見出しで、大きく取り上げられ、マスコミに研究会の名前が初めて大きく掲載された日でした。 暫定設立までの間、自治体・公共機関・第3セクター企業・商工会議所などに足繁く通い、その理念を理解して頂けるように必死に努力してはきたのですが、すべての守旧派の固定観念や組織の壁を破るにはあまりにも微力すぎ、当初期待していた姫路市や姫路商工会議所など核となるべき組織の設立発起人としての参加はかないませんでした。 しかし、ヒューマン・ネットワークづくりという研究会の手法と、情報化による広域まちづくりという目的に、心から賛同してくれる方々も数多く、一時はあきらめ気分もあった年内の暫定設立も、明るい希望の中実現するようになったのです。 そんな11月15日の昼下がりに、届いた電子メールは兵庫県知事公室審議員付の政井悟さんからのものでした。 Subject: 講演依頼 From: satoru_masai/pref/hyogo.HYOGO@go.phoenix.pref.hyogo.jp To: kotatsu インフォミーム 和崎 様 兵庫県知事公室審議員(情報通信担当)主任の政井と申します。 今朝の日経の記事,興味深く拝見させていただきました。 別途,NTTの方からもご紹介いただいており,19日にNTT姫路でお会いすることとなっていると思います。よろしくお願いします。 実は,我々が事務局をしている兵庫ニューメディア推進協議会という任意団体があり,県域の情報化を推進しようという産官学が集まった団体(会長:牧冬彦神戸商工会議所会頭,会員数200)です。姫路CATVやメディアネットワークさんにも入っていただいており,活発な活動をしております。 その中で、専門部会というのを運営しており,地域情報化策部会の今年のテーマとして西播磨を取り上げております。県のほうで開発しております播磨科学公園都市も来年まち開きと控えており,この地域の情報化を積極的に進めたいと考えており,その一環の活動でもあります。 つきましては,次回の部会で,はりまインターネット研究会の活動方針や今後やりたいこと,また,西播磨地域でしかけたいようなことなど,ざっくばらんにお話いただければと考えております。 (以下略) この一通の電子メールが、その後の大きな広がりを生むきっかけになるとは、夢にも思わなかったのでした。 MMSとは、兵庫県、兵庫県企業庁、西播磨5JCテクノまちびらきイベント実行委員会、はりまインターネット研究会などが主催する、西播磨に産官学民のヒューマンネットワークによる情報化の礎を築こうとするイベント、「はりまマルチメディアスクール」の略称です。 |