昨日はシャクナゲとツツジを見に、宇治の三室戸寺(みむろどじ)へ行ってきました。 寺のホームページでは 『シャクナゲは終りに近づき、ヒラドツツジはこれから』 ということでしたが、行ってみると、思ったよりよく咲いていました。
寺の入口で入山料(500円)を支払って山門に向かって歩いていくと、左の山肌にあずき色の木がありました。あずき色に見えるのは、ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)の花と若葉です。 6年前に来たときはそれほど目立たなかったのですが、今では大きく成長して、こんなに立派な木になりました。
山門の脇ではモチツツジ(餅つつじ)が咲いていました。花が大きく色も鮮やかです。
山門をくぐって右側の谷を見ると、向い側の斜面が紅・白・ピンクに彩られていました。ヒラドも大分開花が進んでいるようです。
急な石段を上がり本堂の前に出て、奥の方を見ると新緑の中に鐘楼と三重塔が山寺らしい風景をつくっていました。
石段を降りて谷に造られた庭園に入りました。 今の時期はツツジが花盛りで、色とりどりの花が咲いていました。
鮮やかな朱赤のクルメツツジ(?)と薄水色のシャガの組み合わせが美しい。
白と薄桃色の花が同じ木に咲いていました。やわらかで上品な色合いは、「良家のお嬢さん」といった感じです。
あまり見かけないサーモンピンクの花もあり、白と朱赤の寄せ植えもありました。
庭園はツツジが主体ですが、ところどころにシャクナゲも植わっています。その中に、槇の葉のような細い葉のシャクナゲがありました。
谷の底には渓流があって、その右岸の小径を下りました。この部分は紫陽花園になっていて、1ヶ月後には紫陽花で覆われることでしょう。
谷を下りきって対岸を見ると、急な斜面は一面のヒラドツツジです。 この斜面には九十九折れの園路が造られていて、それを上流(写真の左)に向かって上って行きました。 道の正面には本堂が見えてきて、なかなかいい景色なんですが、残念ながらヒラドツツジはまだ五分咲き程度でした。
坂道を上っていくと、ツツジがなくなってシャクナゲばかりになります。まだ見ごろの木もありましたが、大部分は花が終わったものか終わりかけのものでした。
上りきると、先ほど見た三重塔を見下ろす高さになります。来るのがもう2週間早かったら、きれいな花の背景に塔が入った「いい写真」が撮れたかと思うと、いく分か残念な気持が残ります。
薄曇りで少し蒸し暑い天気でしたが、きれいな花を見ながら爽やかな気分で歩くことができ、満足して寺をあとにしました。 |