1,144万kW/1,580万kW (04/20 02:15)
72%
■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=254631
2015年07月05日(日) 

二三日前にシベリウスの音楽をあれこれ聴いていて、1枚のCDがあることを思い出した。

 

これは僕が作ったものだが、昔NHK FMで放送されたものをカセットテープに録音(エア・チェック)し、CDの時代になってから転写したものである。

このうち、メインになっているシベリウスの「交響曲第2番」は、今からちょうど45年前の日本万国博覧会に合わせて、フェスティバルホールで開催された一連の演奏会の一夜のライブ録音で、僕が聴きに行っていたときのものである。

それだけに、僕にとっては非常に思い出深い貴重な録音である。

オーケストラはニュー・フィルハーモニア管弦楽団(現在のフィルハーモニア管弦楽団)であったが、この演奏会にはちょっとしたハプニングがあった。それは、予定されていた指揮者ジョン・バルビローリが来日直前に急逝され、ジョン・プリッチャードが急遽代役として指揮台に立つことになったのである。

  

 

演奏曲目は当初バルビローリが振る予定だったものと全く同じだったが、最後に演奏されたシベリウスの交響曲は感動的な演奏であった。ライブ録音なので最後に盛大な拍手と歓声が入っているが、それを聞いていると、その聴衆の一人として興奮した28歳の自分がいるのを45年の時空を超えて感じるのである。

それまではシベリウスと言えば「フィンランディア」くらいしか知らなかったが、このとき以来好きな作曲家の一人になったのである。

 

この日の公演を含む一連の演奏会のプログラムが残っていて、都合8夜に亙って聴きに行っていることが分かった。

45年も経つと、そのほとんどが記憶から消えてしまっているが、そんな中で今も強く印象に残っているこのプリッチャード&ニュー・フィルハーモニアのシベリウスは、稀に見る名演奏だったと思うのである。

 


閲覧数427 カテゴリ連載読物 コメント4 投稿日時2015/07/05 12:33
公開範囲外部公開
■プロフィール
jamjamさん
[一言]
定年退職して20年経ちましたが、40年やってきた土木屋の根性は未だ…
■この日はどんな日
ほかの[ 07月05日 ]のブログは、
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み