宮古島のマンゴーは、宮崎の「太陽のたまご」と同じアーウィン種という品種で、熟すと表皮が赤く染まることから別名「アップルマンゴー」と呼ばれています。スーパーなどに並ぶメキシコ産のケント種やトミーアトキンス種などとは、その香りも味も食感も比べものになりません。 ブランドづくりに成功した宮崎県の「太陽のたまご」は、出荷管理が非常に優れていて、どの果実も一定レベル以上の品質を確保していますが、冬期にボイラーで加温することから香りが出にくいところが欠点です。これに対して宮古島の完熟マンゴーは、自然の太陽光で栽培するので、香りに勝り美味しさも格別。毎年のように襲来する台風で被害にあい、収穫ができなくてもあきらめずに、生産を続けた経験の中でしか得られない生産者独自の栽培技術が宮古島にはあります。 この宮古島産完熟マンゴーは、沖縄本島の果実店でも最高級と位置づけられていて、1kg(Lサイズ2個)が4,500~6,000円程度で陳列されています。しかし、少しキズがあったり、やや色づきがよくないものは家庭用マンゴーとして概ね現地で消費されています。家庭用といっても、中身は糖度・ 味・香りともに正規品と同じです。 ご存知の方もあろうかと思いますが、昨年二度も宮古島を訪問した際に、現地「沖縄県宮古農林水産振興センター」の友人が卸業も兼ねているマンゴー農家さんから、まとめてお安く段取りしてもらい、SNS友達と共同購入しました。農家は正規のギフト用を生産することを目的としているので、家庭用の生産量は多くはありません。だから「稀少」なんです。 本来は、シーズンラストの7月中旬に送ってくれる予定だったのですが、突然昨日、オーダーしていた半分が届きました。そう、近日中に宮古島が大型で強い台風に成長した10号の直撃を受けそうだからです。良品でも数を集めて荷造りしてくれたようで、みんな綺麗で美味しそう。まわりは甘い香りでいっぱいになっています。ハウスに被害がなければよいのですがとても心配です。 |