兵庫県では、策定中の「兵庫県地域創生戦略(案)」について、8月31日を締切として県民の意見・提案を募集しています。 http://web.pref.hyogo.lg.jp/kk44/senryaku.html その中で自分の得意分野の「ICTによる地域のつながりづくりと活用」について、提案をしてみたいと考えて、絞り込んで書き始めてみました。大きな予算を必要とせず、行政と住民がともに汗することで次世代の社会づくりを実現する基盤構築。なんとか組み込んで頂けたらありがたいです。 CRO(chief relationship officer:最高連携責任者)の設置と地域の人財をつなぐ人的基盤及び情報プラットフォームの構築 兵庫県地域創生戦略【素案】に掲げられた現状認識、社会課題、取組方策、将来目標など、検討されている内容については、きちんと整理されていて非常にわかりやすいと思う。しかし、この類の計画によくあるように、兵庫県の特長である「多様性」を活かそうとするあまり、百花繚乱にすぎてその実現には幾多の困難を伴うであろうと考えられる。 これを解決するためには、素案の2060年ビジョンにある「4一人ひとりがその持てる力を最大限に発揮でき、社会を支える主人公となる兵庫」の実現が不可欠であり、「さまざまな"縁"によるつながりの広がり」を創り出す具体的な施策が不可欠である。 阪神淡路大震災の発災以前から、兵庫県では地域づくりの担い手づくりのために、「五百人委員会」「地域ビジョン委員会」「ふるさとひょうご創生塾」などをはじめとするさまざまな人材育成に関する施策を展開してきた。しかしながら、これらの「人財」が地域のリソースとして十分に活用されているとは言い難く、また地域活動に参画する若手の人材を組み込むことは実現できていない。 本素案においても、過去の成果や失敗、リソースとしての人材の活用については、残念ながらきちんと定義されておらず、素案を実現に導くための具体的な方策として、CRO(chief relationship officer:最高連携責任者)の設置と地域の人財をつなぐ人的基盤及び情報プラットフォームの構築を提案したい。 つづく |