JCN-MLより 茨城NPOセンターコモンズの横田です。 自宅のある常総市は鬼怒川沿いなので、いつかこういうことが、と思っていたことが現実のことになりました。 NHKなどが常総市内に入っていないようなので(車が一部入れなくなっています)中からの情報を発信します。 まず見取り図をつくりました。4つの地図を張り合わせたのが1枚の手書きになります。 常総市は北部の旧石下町と南部の水海道市が合併した6万くらいの市で西部に鬼怒川 東部に小貝川が南北に流れ、その間は田畑が広がっています。川にそって道路や鉄道もあり、見取り図のピンクが旧294、オレンジが294バイパス、鉄道は緑です。 今はいずれも一部しか通れないのではと思います。 私は北水海道駅の近くの自宅にいます。まだ家のまわりは水はきていませんが、歩いて5分のコモンズの常総事務所の付近の道路は下水から水があふれ膝くらい浸水しています。 水海道地区の公共施設は高いところになく、水海道小、水海道一高とそのとなりの報邦寺が避難所ですが、収容人数もすくなく、石下地区で自力で逃げられた人は東のつくばの豊里のJAの避難者か北の方に行ったのではと思います。 水海道小の近くの福祉センターに社協があり、そこの皆さんがこれからボラセン立ち上げに動くと思われます。これから様子を見てきます。 不安な点 社協や避難所があるところはやや高台ですが鬼怒川には近く、もし今回決壊したところの南でも 決壊や越水があると陸の孤島になる可能性はあります。わたしのところもそうですが。 移動に関してですが、今のところ、水海道から南への車は流れていそうですが北(中妻、石下)には いけそうにありません。土浦と坂東をつなぐ国道354が東西をつなぐ動脈ですが、ここが動くかどうかで 動かないと孤立します。 三つめの不安は、東部を流れる小貝川です。こちらはまだ橋を通行できるのですが、あとで水かさがまし 29年前の大雨も鬼怒川ではあく小貝川が常総より下流で氾濫しています。明日小貝川の橋が通行止めになると東のつくば方面から入れなくなります。 せめて常磐道の谷和原インターと水海道の間だけでも道路が通れば、常磐道をつかった行き来きができると 思います。 4つ目 常総市はブラジル人の方が多く、水海道小も500名の児童のうち1割以上はブラジルの子どもたちです。体育館にもだいぶ避難していますが、まだまだ水海道地区の多くの人(日本人も)は自宅にいます。店はどこもやていません。17時から断水してますが電気は使えます。 急に水が増えたときにどうなるか、みな行き場をなくすのではないか、と心配です。 いろいろご心配の連絡ありがとうござます。現状をお伝えします。 -- 横田 能洋 茨城NPOセンター・コモンズ ==================== その1でお知らせしたように、常総市は南北に長く西の鬼怒川と東の小貝川に挟まれた平地です。昨日朝に石下の北で鬼怒川の右岸より水が堤防を越え、午後1時ごろに石下と水海道の中間にある三坂というところで、突如堤防が決壊しました。それらの水がまず石下地区の鬼怒川から市街地を経て294バイパスのあたりまで広がっていると思います。石下の市街地の石下支所や福祉センターは1階だてなのでかなり水が入ったと思います。石下支所の近くに交流センターがあり、そこに石下周辺の人は多く避難しているようです。ラジオの情報ではぬれたままきて、電気はあるようですが、食料が課題になっているようです。テレビに大きなデパートの屋上が出ていたと思いますが石下のAPITAというデパートで、そこの1階が一時水に浸かったようです。 私は石下から徐々に南の水海道地区に水が来ると考え、いろいろ買ったりしていたら急に家のそばの地区で下水管から水が溢れだし、膝ぐらいになりました。コモンズ常総事務所のまわりもその状態です。 夕方、家族の避難先を避難所も確認しましたが、水海道地区の避難所は既に混んでおり、妻の父母のことも考え自宅に留まることにしました。水海道の森下町地区にはそう判断した人が多いと思います。20時くらいに避難所や市役所の方に行こうとしたら、急に増水し引き返しました。鬼怒川からではなく、鬼怒川と小貝川を結ぶ「八間堀川(はちけんほりがわ)」があふれたらしく、北ではなく南側から水が迫ってきました。 今、家の周りの道路も膝からももくらいの水がたまっています(どちらにも流れていません)。結果として、水海道森下町、橋本町、相野谷町などは中妻、石下と水でつながったと思います。「八間堀川(はちけんほりがわ)」の南側に水海道駅や市役所がありますが、そちらも浸水しているようです。かなりの人が森下地区に取り残されたままになっています。 鬼怒川から東は17時から全域で断水。22時くらいだったと思いますが、突然停電になりました。信号はついています(こういうときはボードがあるといいと思いました)。 個人的には、家の床ギリギリのところまで水が来ているので、2時間くらい浸水対応に追われました。備えはそれなりに役に立ちました。 水海道地区は鬼怒川沿いですが、高い場所にある水海道小、水海道一高など3か所に避難所があります。そのすぐ近くにある福祉センター(社協が入っています)にも、夜になって自衛隊などに救助された方がたくさん入り、100名くらいになって3階建ての各部屋が一杯とのことです。 社協のある避難所で必要なのは、下着です。相野谷地区(北水海道駅の東側)の人は上記の急な増水に合い、1階で胸くらいまで水に浸かった人もいるようです。皆びしょびしょで避難しているので、下着が欲しいそうです。毛布も足りない。水があるそうですが、食料が夕方おにぎりが届けられたほかは何もなく、食に困っているようです。具合が悪い方も少なからずいるので、医療スタッフも必要なようです。 近くにある小学校などは、濡れた人は少ないと思いますが、食料などは不足していると思います(夕方、南から車があまり入っていないので)。 また水海道には、大きい病院としてきぬ医師会病院と水海道さくら病院があり、きぬ医師会病院は「八間堀川(はちけんほりがわ)」の脇にあるので、恐らく1階には水が入ったのではないかと思います。森下町の住宅街にある水海道さくら病院も1階は水が入り、入院患者の方が上の階に避難しているようです。 1日目の報告はこれまでとします。 |