日赤の救急では、血液、胸部レントゲン、心電図、CTなどの検査を受けて(手際いいです)、3時間あまりかけて点滴をしました。言語機能も運動機能も回復して、CTで病巣が特定できなかったことから、すでに血栓は溶けて脳細胞の働きは復帰しているとのことで、(希望したこともあり)一旦帰宅して翌日精密検査をすることになりました。 帰宅したときは既に当日になっていましたが、宮古島旅行は仕方なく断念(当然やろ~)。症状も安定していることから、(心配そうでしたが)メイプルさんだけに行ってもらうことになりました。スカイマークとANAは、当日キャンセルでもいくらか戻ってくるので助かりましたが、ホテルは早割で手配していたので、いまさら変更すると余計に高くつくのでそのまま。きっと広い部屋にひとりで心細い思いをしたのではないかと思います(逆にのびのびしてたりして~)。 翌日の精密検査は、かかりつけの姫路医療センター。日赤からの紹介状と検査データの入ったCDを持って受付へ。ここのカウンターのおばさんの対応がよくない。病院の看板なんだから、もうちょっと(患者の気持ちがわかる)マシな人を担当にすべきですね~。脳神経外科の受付で相当待たされ、血液検査が終わるとMRIへ。ひとつひとつに待ち時間が相当あるので、朝一番に入っても診察にたどり着いたのがお昼を大きく過ぎていました。 ところで、MRIって初体験でした。聞いた話しでは「遠くでこ~んって音がする中で15分くらい居眠りしていたらおわる」とのことでした。硬い枕に頭をおいて、その上に装具を肩口からセットして、まるで戦隊ヒーローのような気分。るんるんでスタートすると、「ドンドンドン、ガガガガガ~、ギュウンドンドン」とにかく賑やか。マシンが旧式だったからかも知れませんが、とても居眠りできる環境ではありませんでした。MRIの所見でも、梗塞したところはみつからず、他にも顕著な病巣はみられないということでほっと一息。診断は「比較的重度のラクナ梗塞」ということになりました。 ラクナ梗塞とは、細い血管(動脈)が詰まってしまうことで起こる小さな脳梗塞のこと。脳の血管は、太い血管から細い動脈へと枝分かれしていて、その細い動脈である「穿通枝」に、直径 1.5cm 未満の小さな梗塞が起きた状態を「ラクナ梗塞」といいます。日本人は遺伝的に細い血管が動脈硬化になりやすいとも言われていて、脳梗塞全体の約35%を占めています。 「高血圧」によって細い動脈に発生する動脈硬化が最大の原因。高血圧は、血管の内側の壁に強い圧力を加えて、血管の内側の壁が傷ついて、どんどんと硬くもろくなってしまい、動脈硬化が発症します。動脈硬化が起こると血管の血液が通る部分が狭くなってしまい、血流がとだえて、脳梗塞になるのです。以前は、高血圧の傾向がありましたが、特発性拡張型心筋症の治療を始めてからは、110-70くらいの血圧なので、ラクナ梗塞を発症したことに驚きを感じずにはいられませんでした。 つづく |