今日から始まった「市民の森」(枚方市の公園)の菊花展を見に行きました。 一昨日は正面入り口から入りましたが、今日は南側の入口から入りました。 入ったところには3棟の葭簾張りの小屋掛けがあって、市民の菊愛好家が丹精込めて育てた菊が展示されています。 どれも素晴らしい花ばかりですが、僕が注目したのは「福助作り」と呼ばれる背の低い形に作られたものの中で、いちばん奥にあった花です。ほんのり桜色をしたこの花は、菊では珍しい色ではないでしょうか。
今日は平日ということもあって園内は比較的空いていて、介護士に連れられた老人のグループが何組か、菊を見に来ていました。この公園ではよく見る光景です。
懸崖作りの菊は、普通は左の写真のように高い位置に鉢が置かれるものですが、右の写真のように敢えて地面に這うように低く置かれたものがあり、これも面白いなぁ と思いました。
池越しに公園事務所の方を見ると、長い人の列が出来ていました。 何があるのかと思って行ってみると、鉢植えの花と培養土が無料配布されているところでした。 係の兄ちゃんに《えらい人やねぇ。》と言うと、《朝はもっと多かったですよ。よかったらどうぞ。》と言って列の後ろを指差しましたが、遠慮しました。重たいカメラを持っているし、このあと買い物をするつもりだったので。
公園事務所のピロティの部分には菊人形が展示されているのですが、その前に行列があるのでよく見えません。 それで、《すみません、写真を撮らして下さい。》と言って列の中に割って入り、何とか撮ることができました。 この菊人形は素人が作ったもので、枚方パークの菊人形がなくなったあと、それを惜しむ市民有志が《自分たちで作ろう》と10年前に「ひらかた市民菊人形の会」を結成し、専門家の指導を受けながら技術を身に付けたそうです。
行列がなくなったあと再び行ってみると、人形の手前に「お詫び」と書いた看板が立っていました。 読んでみると、『今年は人形に着せる菊がいろいろな事情で収穫することができず、止むなく造花で作ることにした。』という意味のことが書いてありました。 しかし、これを読むまでは生の花で作られたものとして疑わなかったのですから、この造花はよく出来ていると言えましょう。 来年は本物の花で出来た菊人形が見られることは間違いないと思うので、それまで楽しみに待つことにしましょう。 (^_^) |