実家には父が育てていた皐月の盆栽がいくつかあります。 「山の光」という品種が好きです。 白やピンクの花びらに光がさしたように色変わりの線が出ます。 もうひとつ「一生の春」という品種があります。 ピンク色で山の光の変種だそうです。 若い時は何とも思わなかったこの品種名が最近とても深い意味があるような気がしています。 実家ではこの花が咲いているのをもう何年も見ていません。 皐月が咲くのは五月末、初夏の気候です。 それをあえて「春」という名前にしています。 そういえば・・・・毎年精一杯咲いてくれる庭のばらも「一生の春」といえるのではないか! そういう目で見ればなんとも切なく、はかなげなものってたくさんあるのだわ。 函館の義父の家の庭には毎年黒百合が咲くのです。 来年5月、新しい持ち主の手に渡ります。 この花を見るのがこれで最後かもしれない・・・・。 この花も「一生の春」なのです。 一生の春 皐月 http://pc-sup.com/satuki/satuki/image/IMGP4029.JPG |