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「久保田武蔵経歴詐称事件」を覚えているだろうか。現館山市長の金丸謙一氏が再選を目指していた2010年、「総合格闘技世界4冠王者」を自称して金丸市政に食い込み、選挙を応援して、2期目当選後、「館山ふるさと大使(館山エンタメ大使)」を委嘱されて、露骨な「論功行賞」と批判された。 ・写真:久保田武蔵氏(右)と金丸謙一館山市長、2選を果たしダルマに目を入れた Mytweet https://twitter.com/nansounotora/status/731973795028705280 ・写真:選挙応援の”論功行賞”で「館山ふるさと大使(館山エンタメ大使)」を委嘱され、広報誌の表紙を飾ったが、経歴詐称が発覚して、写真は削除された Mytweet https://twitter.com/nansounotora/status/731988785483812864 さらに、館山市は、久保田武蔵氏の引退試合の後援を決めたが、総合格闘技の殿堂入り世界4冠王者の経歴が、実体のない詐称であることが明らかになり、館山市は大恥をかいた。 そんな金丸市長と久保田武蔵氏の癒着と、それに伴う市費の不当支出を千葉県警に告発した知人A氏が、その後の経緯をメールで知らせてくれた。当時の事情に詳しいピンクフロッグさんの関連メールとともに紹介する。 A氏のメールは次の通り。 今更ではありますが、久保田氏の件で昨春、千葉県警から告発状についての回答がありました。 警察が被害者であるはずの館山市に事情を聴いたところ、久保田氏にふるさと市民、ふるさと大使委嘱したことや各種事業出演などの依頼や謝礼支出は、総合格闘技の元世界王者の肩書きを名乗っていたことといっさい関係なくおこなったものと説明したとのことでした。 被害者の館山市が、支出した費用について久保田氏が詐称していた世界王者の経歴とは無関係との見解を崩さないため、詐欺罪での告発受理はできないという結論でした。 館山市がふるさと市民、ふるさと大使の委嘱を検討する際、元世界王者の経歴が重要な要素だったことは当時の公文書から明らかですし、就任時にも市民や報道機関に元世界王者として紹介し、その後も常に元世界王者として扱い、各種事業に参加させていたのが実態です。 ホームページにも世界王者として紹介されていましたし、チャンピオンベルトを担いだ久保田氏が広報誌の表紙を飾ったこともありました。 中止になった久保田氏の「引退」興行を後援するほど持ち上げていたにもかかわらずよくもまあ、世界王者云々と無関係と言えたもの。 よく分からない人物に騙されて館山市にかかわりをもたせ、税金を費やしたことはもちろん、何も知らない市民、とりわけ大勢の子供たち(幼稚園、保育園巡回イベント)に、まがい物のチャンプ、大嘘つきとふれあう機会を持たせたことはやはり問題だったと思います。 館山市は、そうした結果を招いたことを反省しているのかどうか。 責任を取るならば、費用返還を求めるなり、毅然とした態度で被害を訴えるなりするべきだったと思います。 しかし、館山市はそうした市民に対する責任を果たすことよりも、醜聞を防ぐことを最優先するための対応を重ね続けた。 警察に対しても、自称元世界王者久保田氏が館山市から謝礼を受けられるようになったプロセスについて実態とかけ離れた説明をおこなって誤魔化したということでしょう。 首長や職員の保身を優先する自治体だということがよく分かります。 報告が遅れてしまい申し訳ありません。 もはや市民の間で関心もなくなっていると想像しますが、報告させていただきました。 A氏の報告は以上だ。 これに対して、ピンクフロッグさんがメールで返事をした。 情報ありがとうございます。 その後、進展はありませんが、あのままで不問に付すのはどうかなと思っています。 館山市政の停滞を元凶は一体どこにあるのか、ごみ行政や教育行政のその停滞が顕著でありその分野では次々と問題が出てきています。 ペットボトル問題では住民監査請求や住民訴訟となり、それなりに現場にも緊張が出てきたのかと思うのですが、どうやらそういうことではなかったようです。ごみ行政の現場では、あらたに数億円規模の無駄遣いに発展する要素を持つ問題も出てきました。法律を無視したでたらめ市政でも意に解さないということでしょうか。本当に困ったことです。 久保田武蔵問題は、あらためてどのように問題にすることができるのかを検討してみたいと思います。 ピンクフロッグさんの返信は以上だ。 千葉県警からの回答、予想されていたこととはいえ、残念だ。館山市の言い分だけでなく、市民の見方も聞いてほしかった。 私が久保田武蔵氏を初めて目にしたのは、2010年11月、再選を目指す金丸謙一市長の総決起大会だった。市商工会議所のホールで、チャンピオンベルトを身に着けた久保田氏が、金丸氏の娘さんと息の合った掛け合いで、会場を盛り上げていた。その甲斐あって、金丸氏は二選を果たした。その後、久保田氏は「館山ふるさと大使(館山エンタメ大使)」を委嘱され、さらに、館山市の後援で退試合をすることが発表された。それを契機に、総合格闘技の殿堂入り世界4冠王者の経歴が、実体のない詐称であることが明らかになった。 これらのことは館山市議会でも度々取り上げられた。 写真上の前列中央に久保田武蔵氏。その左後ろに金丸謙一館山市長。写真中は若潮マラソンのポスター。チャンピオンベルトを両肩にかけた久保田武蔵氏の写真が載っている。写真下は若潮マラソン前夜祭。右端が久保田武蔵氏。やはりチャンピオンベルトを肩にかけている。 ・久保田武蔵関連Mytweets https://twitter.com/search?src=typd&q=%E4%B9%85%E4%…nsounotora ・久保田武蔵氏の「館山ふるさと大使」辞退について考える 2014-02-12 館山市議会議員 榎本祐三 http://archive.is/gpZ7x#selection-179.1-203.4 ・偽医師に当たり前の対応をした三木市―久保田武蔵氏、金丸謙一館山市長は何を思う? 2014年07月08日 ド素人ヨーゴのブログ どしブロ http://doshirotoyogo.blog.jp/archives/9453744.html#comments ・久保田武蔵 ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E4%BF%9D%E7…6%E8%94%B5 |