まさに「とかげの尻尾切り」ですね。
これは政治、行政だけでなく、民間企業でもよく見受けられることです。
いちばん叩きやすいのが公務員ですから、マスコミはそういう取り扱いをするのが常です。卑近な例ですが、痴漢行為で報道されるのはほとんどが公務員か教員の場合であることをみても解ります。
今日の朝刊の見出しは、守屋武晶前防衛事務次官と宮崎元伸・日本ミライズ社長の癒着疑惑について、こと細かに報道している。規範を守り規則を運用するトップに君臨していた人間が、率先して背いていたことは、絶対に糾弾されなくてはならない。しかし、こんな偏った取り扱いで本当に良いのだろうか? 自衛隊問題で言うと、給油量の過ちに気づいて隠蔽していた張本人である当時の担当課長の証人喚問要求が阻まれている。元課長がその後退官し自民党の片山さつき衆議院議員の秘書として働いていた(先日辞任)ことを詮索する必要はないが、国の安全を揺るがす組織の腐敗追及をおざなりにして、個人の犯罪にばかり目を向けていては、日本はいつまでもよくなるはずはない。 薬害エイズに続くC型肝炎事件も、厚生労働省と製薬会社が連携した資料隠蔽で、どれだけの人たちが「死」の宣告を受けているのか、その責任を感じる素振りさえ見えない。それどころか、隠されていた倉庫の調査を行う国会議員団をロックアウトする社会保険庁、資料の提出を求めても締め切りを過ぎても何ら公開しようとしない厚生労働省。これが「公僕」というのであれば、行政なんて必要ない..というより害悪になっていると言える。 真面目に一所懸命、天下国家のために働いている官僚や行政マンが、大変な迷惑をしている。腐敗した官僚が自らを正せないのであれば、国民が政治を動かすべきである。もうこのままは許されない。 |