一昨日は梅雨入り前の最後の晴天だったので、京都の東山を歩いてきました。 歩いたのは「京都一周トレイル・東山コース」の北の部分、蹴上~大文字山~銀閣寺です。 地下鉄の蹴上駅からインクラインの最上部まで上がり、そこから山の中に入りました。 この日は琵琶湖疏水の第三トンネル(写真右奥)から流れ出てくる水が、いつになく多いように思いました。
疎水に架かる階段の付いた橋を渡ると、また階段です。
この辺りにはまだ民家が点在していて、階段を上がりきったところからクルマが通れるような道になっています。しかし、勾配はかなりきつくて滑り止めの舗装になっています。 しょっぱなから「心臓破りの丘」ですが、途中で咲いていた梔子の白い花にホッと一息入れることができました。
坂道を登りきると「日向(ひむかい)大神宮」の前に着きます。この神社は伊勢神宮を模した造りになっていて、狭い境内に外宮と内宮があります。(右の写真は以前に撮った外宮)
ここから大文字山へ向かう道に合流するルートもあるのですが、ここへは何度も来ているので、今回はスルーして南のルートへ進みました。初めて歩く道です。 しかし、このルートはかなりの難所で、岩と木の根が露出した急坂を登り下りしなければならず、バランスを崩すと谷底まで滑落する危険があるので、細心の注意を払って登りました。
ようやくにして登りきったところが「七福思案処」という辻で、6差路になっています。 今では正確な地図があり、このような標識があるので道に迷うことはありませんが、昔はここで《さ~て、どっちへ行こうか》と「思案」したことであったでしょう。
ここを過ぎると尾根の上の道になり、いく分楽に歩けるようになります。 尾根の右側は山科、左側は南禅寺の北側にあたる鹿ケ谷(ししがたに)です。 途中で右側が開けた場所があり、山科盆地が見渡せました。
ここまで来れば目指す大文字山まではもう少しです。 京都市内でありながら、こんな自然豊かな山の中を歩けるのはありがたいことです。 大分長くなったので、以後のことは「後篇」に掲載することにします。 |