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2016年07月25日(月) 
製鎖は姫路を代表する地場産業。その昔、韓国から渡来した先進技術集団によって、製鉄業・鍛造業・鋳造業がさかんに行われ、地域に根づいていました。この先進技術は釘鍛冶や野鍛冶(農具の修理を主とする鍛冶屋)として営まれ、この地に鍛冶屋の火を燃やし続けてきました。

徳川中期から「松原釘」と呼ばれる釘の火造鍛造技術が発達し、明治の中ごろの船釘の製造に替わりました。明治末期に、姫路出身の瀬川長蔵が大阪で製鎖業を営み、受注量の増大に伴い大正初期に木場工場(姫路市木場)を建設してから、鎖の製造が始まりました。

その後、鎖製造業は姫路市白浜町(南部海岸地帯)を中心に40社が生産を行っていて、そのシェアは全国生産高のなんと約70%となっています。衣川製鎖工業(兵庫県姫路市飾磨区阿成渡場)さんも、そんな伝統産業を引き継ぐ地元の企業です。

社長の衣川良介さんは、青年会議所の大先輩であり、地域SNS「ひょこむ」の仲間。家業の鎖づくりを子どものころから見てきた2代目の衣川さんは、自らの興味が高じて世界中の砂鉄や鉱物、関連書籍などを収集。2009年7月に会社の敷地内に「鉄のふしぎ博物館」を設立し、見学希望者には無料で解放しておられます。
http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/museum/0100.htm

この度、7周年イベントを企画されたので、にぎやかしの軽い気持ちでおじゃましてきました。すると、社屋の2Fを使った15坪ほどの博物館は、すでに夏休みの親子連れでいっぱい。衣川さんは「夏休み中の子どもたちに鉄への興味を持ってほしい」と、展示物を使った興味深い科学の話しや、日本各地の砂鉄の説明や磁石を使った工作などを指導したり、忙しそうなのに抜けるような笑顔で対応されていました。

写真でもわかるように、鉄や鉱物の世界にひたった子供たちの目が、未知との遭遇よろしくキラキラ輝いていました。自らの専門性を活かして、次世代を担う子どもたちに知識に対する興味を持たせる衣川さんのプロボノとしての志しに接して、大変よい勉強になりました。いつまでも頑張って続けてくださいね。
 

閲覧数900 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2016/07/25 13:43
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2016/07/25 16:52
    お褒め頂きありがとう!!
    今後とも、『鉄のふしぎ博物館』をよろしくお願いします。
    この博物館は大勢の人々に協力によって支えられています。
    今回、子ども達のお土産は鎌倉の砂鉄・新潟の餅鉄
    パックンわにの磁石など友人の寄贈によります。
    100名余の友人・先生などの協力のたまものです。
    次項有
  • 2016/07/25 17:23
    > 『むらの鍛冶屋』さん

    褒めてませんよ。そのまんまです。
    いろんな方々のサポートが、とても嬉しいです。
    次項有
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