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2016年08月23日(火) 
 ポルテーニョは特段にアセントがはっきりしている、というかこれを間違えるとまったく通じない。「Calle Floridaへはどう行けば?」とサンマルティン広場で警察官に訊いたが「わからん」と首を振る、(そんなわけないだろが、この広場に繋がっている筈で銀座みたいな通りなのに)と思いつつ繰り返すもわからんの一点張り、何度目かにハッと思い至り「カージェ フロリーダ」と言った途端「あぁそれならこの方向だ」と指し示してくれた。日本語化しているフロリダをいつものように頭高(のアクセント?)で言ってたせいで通じなかったのだ。

 同じようにロンドンっ子(下層階級の)にはプロナウンシエーションが違うと全く通じない。もう40年ちかい昔のことだが、トランジットで睡眠を取るのに入国したロンドンで、シティーをタクシーで巡ってから帰る途でホテルを告げるのにとても苦労した。Post Hause Hotelと繰り返し言っても通じない。(どうもクイーンズイングリッシュでは駄目らしい、でもどう言うのだろ わからない)けど少しづつ変えて大きな声で何度も言ってみるとやっと「あー、ポスト アウス オテル!」と首を縦に、(なんだHを発音しないのだぁ)とこちらも納得した次第。

 大体普段から外国人に接する警察官やタクシードライバーは地名やホテル名くらい外国人のバリエーションに対応しろよと言いたいが、4年後には日本の各地で同じようなことが頻発するかも?いや大丈夫、日本人は皆頭がいいし親切だからちゃんと対応しますよ。

 ここで「日本語にはアセントが無い」というと「アクセント辞典」なるものを売っているNHKには悪いけれど(私は買ってますよ4000円もするのに)、彼らの定義するアクセントとは単語の持つイントネーションもしくはメロディーなのだ。大体世界標準で「強弱」を指すアクセントにおいて、「頭高」なんて言うのがおかしいではないかいつの間にアセントを「高低」にしたのだと言いたい。正しくはまず「強弱」であって強く発音する結果として、高音(あるいは長音)が生まれるのである。

 歌においてタンゴはちゃんとしたアセントで歌わないと全然駄目(そう歌えるように歌詞は作られている)だけれど、日本の歌は謂うところめちゃめちゃのアクセントになってもメロディーを違えなければ構わない。つまりよく聞き取れる母音が一音(=音節)を構成する言葉であって、察しの良い者同士が使う日本語は本来アクセントなんてどうでもいいことなのだ。変に同質化しようと目論むのは軍国に向かわせるとまでは言わぬが、文化を死滅させることは確実だ。

閲覧数684 カテゴリ日記 コメント3 投稿日時2016/08/23 01:57
公開範囲外部公開
コメント(3)
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  • 2016/08/23 23:25
    zosanさん
    国の言葉によってアクセントや音の高低、長短、強弱をはっきりさせないと通じないことが有りますね。
    フロリーダなんかもそうですが、タイ語なんて、もし発音記号で書いたら(タイ語には発音記号は有りませんが)同じにしかならないのに音の高低で全然意味が違う言葉も有るし、難しいですね。

    フランスの駅で駅員に英語で「出口はどこか?」と聞いた時「エグジット」と言ったのですが、「わからない」と言います。駅員が出口を知らない訳はないので、何べんも聞き直すと「あぁエクシットか」と言われました。フランス人は頑固で意地悪ですから分かっていたのに嫌がらせをしていたような気もしますが。
    次項有
  • 2016/08/24 07:07
    > フランス人は頑固で意地悪ですから分かっていたのに嫌がらせをしていたような気もしますが。

     確かにそういったことはよく耳にしますね、自国語が一番というプライドが高いのだと理解を示すひともいますが、”頑固”、”意地悪”に加えて”低脳”もしくは”想像力不足”的な要素もあるのじゃないかと思いますね。
     仲良くなったスコットランド人から「キャットとは何だ猫はカットというんだ」といわれ、「じゃ切るという場合のCutは?」ときくと「そりゃクットじゃよ」と、(わかっているだろが友人であるからにはイングランド風は許さないぞ)という意固地さにはあきれました。
    次項有
  • 2016/08/24 07:28
    会話におけるアクセントや発音はつまるところ前後関係やシチュエーションを考えたり、やりとりしているうちにわかってくる場合も多くそんなに問題じゃない場合がほとんどだと思うのです。
    ところが役者のセリフは観客に対しては一方通行なんですね。場面の転換についてきてもらうためにはアクセントは大事なんだと最近俳優の勉強を始めたカブキは気付いた次第です。
    次項有
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