木々が紅葉や黄葉をし始めました。 そういう風景を見ていて気付いたことがあります。 それは、若い木ほど色付くのが早いということです。
この欅は樹高がせいぜい7~8mの比較的若い木ですが、もうこんなに色付いています。 欅には赤くなって落葉するもの、褐色になって落葉するもの、黄色くなって落葉するもの、それらの中間のものがあり、それぞれに濃いものや淡いものがあるので、見ていてとても楽しい木です。
それに対してこの姿の美しい欅は、5階建てのアパートを超える高さ(たぶん16~17m)の巨木ですが、梢がほんの少し色付いているだけで、全体としてまだ緑です。ちなみに、この欅は黄色くなって落葉します。
これは一列に植えられたアメリカフウですが、真っ赤になっているのは細い木で、太い木はまだ緑のままです。
ここには4本のナンキンハゼが植えられていますが、いちばん細い木だけが紅葉していて、大きな3本はどれも緑のままです。
数本の楓(イロハモミジ)を植えたところがありますが、ここでも色付いているのはいちばん細い木で、それより太い木は紅葉があまり進んでいません。
以上、紅葉(黄葉)と樹齢の関係を見てきましたが、このことは春の花の季節も同様で、桜も若木が老木より先に花を開きます。 つまり、樹木の世界では若いものほど季節の変化に敏感で、年寄りほど鈍感だということです。 これに対して人間は逆のように思いますが、どうでしょうか。 (^_^) |