昨日は小学校時代の同級生11人で、奈良県斑鳩町を流れる竜田川を下って紅葉狩りを楽しみ、そのあと藤ノ木古墳から法隆寺、中宮寺などを巡り、晩秋の斑鳩を楽しんできました。
出発地点は近鉄生駒線の竜田川駅でしたが、ここは斑鳩町の隣町平群(へぐり)町です。この辺りは大阪の通勤圏(天王寺駅まで約30分)なので住宅開発が盛んですが、駅から少し離れると農地が広がります。
南に向かって10分ほど歩くと竜田川の右岸に沿った道になり、下流に向かって歩きます。やがて両岸に山が迫ってきて川は渓谷になり、この辺りから崖上の道路沿いに紅葉を始めた楓(もみじ)が見られるようになります。
「斑鳩町」と書かれた道路標識を過ぎると左岸側崖上が広くなり、道路との間が河岸公園として整備されています。ここにはたくさんの楓が植わっていて、遊歩道の上はもみじで覆われます。
渓谷が終わると両岸は住宅地になり、左岸側にも河岸公園が造られています。 竜田川は平安時代には紅葉の名所として知られ、和歌にも詠まれています。 嵐吹く三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり (能因法師) 千早ぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは (在原業平)
昼食は水辺に設けられた細長い広場に下りて、お弁当を広げました。渓流と紅葉を眺めながら食べる弁当はお店で食べるより美味しいと思いました。 再び遊歩道に上がると、こんな木もありました。実が真っ赤に熟した山茱萸(サンシュユ)です。軟らかそうで、しかも宝石のように光っている山茱萸の実は、あらゆる木の実の中でいちばん美しいと僕は思います。
このあと旧奈良街道(国道25号)へ出て東へ歩き、藤ノ木古墳へ向かいましたが、そのことはまた次回に。 |