沖縄県では、地域づくり人材及び活動の「見える化」と「人材のつながり(関係性)の強化」をテーマとして、住民・自治会・NPOなどの地域づくり団体、大学生、企業など多種多様な地域づくりの担い手が、離島等の地理的条件に左右されず、地域(市町村)内又はこれを越えて「連携・協働」することができる仕組みや、各地域の地域力の覚醒に向けた取り組みを応援する基盤づくりを行っています。 この大切な仕事を担うのが、地域づくり応援員。総務省の「地域づくり応援隊」事業を活用した沖縄県(地域・離島課)の取り組みです。業務内容は、ICT(情報通信技術)を活用したつながりの強化や直接的な交流(face to face)の促進。離島県ならではの不便さはありますが、島の暮らしに向き合い、地域に溶け込み、沖縄県の地域活性化のために積極的に取り組んでいます。 前置きが長くなりましたが、今年度から応援員として頑張っている山崎くん(北海道出身)と根岸さん(神奈川県出身)が姫路にこられたので、ご当地グルメ「姫路おでん」を食べながらお迎えすることにしました。おふたりとも姫路は初めてということで、駅南のホテルで待ち合わせして、駅前再開発の現場や商店街などをそぞろ歩きながら、街の歴史や地域の特性などについて、いろいろと「なんちゃって解説」を披露しました。 「姫路おでん」は、生姜醤油で食べるおでん。竜野の醤油と姫路の生姜という地元名産を活かした、ここに住んでいると当たり前の食べ方が、実はごく限定されたエリアだけの方法だということと、さまざまな素材の美味しさを引き出す(からしで食べるとほんでもからし味になる)ところから、地域おこしのためのご当地グルメとして、地元愛に秀でた方々によって有名になりました。 もともと姫路は、穴子や蓮根・お酒などをはじめ、さまざまな素晴らしい食材がありながら、地域を代表する料理がなく、とても残念でしたが、姫路おでんの活動のおかげもあって、今では多くの料理が見える化されるようになりました。地元が注目されるのは、住んでいても誇らしいことです。 地域SNS「ひょこむ」で活動していた「姫路おでん探検隊」のおひとり・アリエスさんにお薦めのお店を聞いて、繁華街の「魚町」周辺を目指しましたが、静岡おでんの青葉横丁のような、集合スポットはなく、姫路おでんを提供しているのは、小さなお店が多い上に、おばあさんがひとりで切り盛りしているパターンが少なくありません。最初の目的店「なかもと」が予想通りお休み。二店目の「停主」が満席と、あやうく『姫路おでん放浪記』となるところでした。 三店目に引き戸を開いたのは「くにさだ」。ラッキーにもカウンター席か空いたことろで、片付けてもらえて座ることができました。そういえば、あいにくこの日ははじめての「プレミアムフライデー」。昔は若くて綺麗だったおねえさん三人は、カウンターの中と外で、目を三角ににしてお仕事中。いつもはここまで忙しくはないのでしょう。 生ビールで乾杯したあとは、おもいおもいに鍋の中に気持ち良く浸かっているおでんを頼んで、生姜醤油をかけて食しました。初めての食べ方でどうかなと心配していましたが、思った以上に大好評。わいわい楽しい時間を過ごすことが出来ました。今日は、琉球自然薯(クーガ芋)をメイン食材に使ったランチ会。いろんな調理法を試して、食べ比べをしてみたいと思います。 |