去年の8月2日に左脚の神経痛で歩けなくなり、盆と秋の彼岸の墓参りはできず仕舞いでした。 今は普通に歩けるようになったので、1年ぶりの墓参りに行ってきました。 いつものように墓苑まで歩いてもよかったのですが、東本願寺の前から出る「送迎バス」で行ってみようと思い、京都駅まで行きました。先日歩いた烏丸通は通らずに、1本東の裏道を通って本願寺まで歩きました。 この通りには何軒かの日本旅館が並んでいて、「京の旅館通り」という名前が付いていました。 《こんなところに旅館街が!》 ここも「知らなかった京都」の一つです。 バス乗り場に着くと、マイクロバスが停まっていました。このバスに乗るのは初めてです。というのも、僕は京阪沿線に住んでいるので、わざわざここまで来るのが面倒だったからです。 バスが発車すると、ほどなく五条通に入りました。すると予想どおり道路は大混雑です。 《これは時間がかかるやろなぁ》と、半ば諦めかけていたら、五条大橋まで来ると前方が嘘のように空いているではありませんか。お彼岸の日曜日だというのに、この空きようはラッキー以外の何ものでもありません。 結局、発車してからちょうど20分で東山の上にある墓苑に着きました。楽ちんで、しかもタダで運んでもらったわけです。
ここは鉄筋コンクリートの建物の中に納骨仏壇が並んでいる、言わばお墓のアパートです。 建物は地上2階、地下1階の三層になっていて、わが家の墓は地階にあります。もちろん冷暖房完備で、掃除や草引きの必要もありません。 墓参りを済ませて建物の外へ出たら梅が満開になっていました。
墓参りのあとは、いつものようにウォーキングです。今日は清水寺から産寧坂を経て下河原通⇒建仁寺⇒宮川町⇒鴨川(四条大橋)というコースを歩くことにしました。 清水寺までは清水山の南西麓を通る古道「歌の中山」を歩きます。この道の北東側は国有林になっていて、その中に「京都一周トレイル」のハイキングコースが通っています。
清水寺の南の裏口から入ると、すぐ左手に可愛らしい子安塔(こやすのとう)があります。重要文化財に指定されている美しい塔です。 塔の横手からは、谷を挟んで伽藍が見渡せます。右端に見える本堂(清水の舞台)では大修理の工事が始まっていました。
谷の方へ下っていくと、山肌に植えられた赤花の馬酔木が満開になっていました。ここの馬酔木は大分早いようです。 音羽の滝では長蛇の列ができていて、あちこちから中国語が聞こえてきました。
ここから先は次回に続く。
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