関西学院大学総合政策学部(神戸三田キャンパス)で、7年目となる「サイバー社会論」の授業が、毎週水曜4限(15:10-16:40)で本日から始まります。現在の履修希望者は134名で、教室はⅡ号館111教室(定員90名)。今日はオーバーフロー覚悟の開講です。 この耳慣れない講座は、情報通信技術(ICT)が進展することでネットワーク上に構築される「サイバー社会」について、理解を深めるとともによりよき環境づくりを目指した政策立案を行う基礎を身につけるものです。生まれたその時から、情報ネットワークに囲まれているデジタル・ネイティブの若者たちに、サイバー社会と従来の現実(リアル)社会の関係性を考察することで、高度情報化社会を生き抜くための「サイバー哲学」を考えるきっかけにできればと考えています。 例年、履修生の6~7割が1年生で、クラスはフレッシュな雰囲気でいっぱいになります。これまで「暗記する勉強」を重ねてきた学生たちに、「批判的に考察」する大学の学びを「面白い!」と感じてもらうことも、この授業の目的のひとつです。そのために、「Active Learning」「Project Based Learning」「Cooperative Learning」などの手法を活用して、「Critical Thinking」「Logical Thinking」「Positive Thinking」という姿勢を磨いていきます。 また、(日本では当たり前ですが)大学入学という目標をクリアした段階では、ほとんどの学生が将来の進路を決めていない(欧米では高校2年の6割が決めている)要因と考えられる社会との接触の機会を提供するために、地域SNS「ひょこむ」の仲間たちの力を借りて、良質な交流を学生に提供してもらう試みも続けていきます。 学内で利用するLMS「LUNA」もあるのですが、「ひょこむ」がその役割を十二分に担ってあまりあることは、過去6年間の実績で明らかであり、キャンパス内に閉じられた環境では実現できない「学び」を、学生たちには存分に活かしてもらいたいと思います。 これから1週間は、履修生を「ひょこむ」に呼び込んで、授業環境の構築を行っていきます。授業に協力して下さるひょこむの社会人メンバーの方々は、コミュニティにご参加頂き、プロフィールや自己紹介を書き込んでください。 https://hyocom.jp/community/?bbs_id=1361 また、学生からの友達依頼を承認下さるとありがたいです。授業の進行をコミュニティで公開していきます。 実際の授業の参観も大歓迎です。5月3日(水)は、祝日ですが授業実施日になっていますので、とくに多くの方々の参加を呼びかけての公開授業とする予定です。また、6月7日(水)には、元日経メディアラボ所長の坪田知己先生による特別授業を実施する予定です。どうぞ、お気軽にキャンパスにお越しください。 写真は昨年の開講日の様子です。 |