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2017年06月26日(月) 
「ローカル情報があなたを守る 情報団の可能性について」というサブタイトルをつけた、総務省関東総合通信局主催のフォーラム。先週金曜(6月23日)のことになりましたが、パネルディスカッションのコーディネーターを務めさせて頂きました。参加定員120人のところ、総数150人近くの人たちが来られて、主催者も驚く超満員で大盛況。首都直下地震に対する危機感の高さをひひしと感じます。

明治大学危機管理研究センター特任教授・中林一樹先生による基調講演「首都直下地震の被害様相と避難情報支援の課題」では、
 首都直下地震(M7.3で被害想定)では、火災がもっとも怖い!
 震災関連死に関して、災害後の情報のあり方が課題
 首都直下(都心南部)地震は「自分の真下で発生する大地震」
 まず火災から命を守る!-東京の避難システムは複雑(大丈夫?)
          ←さまざまな災害情報が共有されておくことが重要
 震災対応対策として検討不十分な課題が山積している
 広域情報(トリの目)の中のローカル情報(ムシの目)の大切さ
 「情報爆発」の中のローカル情報のあり方

などが語られ、続く事例紹介では、
総務省関東総合通信局総務部総務課企画広報室・島田利明課長補佐から、「外出者への情報支援に関するこれまでの取り組みについて」と題して、
 被災地に情報が流通しない/発災初動期の論議が少ない/東京一極集中の弊害
 同時多発火災/情報を求める二次災害/帰宅困難者対策
  →外出者が危ない
 情報発信するには、情報収集する仕組みの拡大が必要
 情報団による情報集約/まちかど情報ステーション/ネオポスターの活用
 さまざまな手段や郁美からの情報と情報団の展開を融合させて外出者の命を救う!

が。また、情報通信研究機構対災害ICT研究センター応用領域研究室・大竹清敬氏からは、「SNS上の災害関連情報の要約・分析システム」として、
 被災地では、圧倒的に資源が不足
 効果的情報発信+草の根情報の収集→サバイバル力向上
 被災地内で救援にあたる人を富とが支援できる可能性
 情報の信憑性やデマの問題は、システムの研究開発で解決
 対災害SNS情報分析システム「DISAANA」
 災害状況要約システム「D-SUMM」
 災害時にSNSは有効な情報源として活用できる
 -住民を活用した情報収集、分析は専用のシステム
のお話しがありました。

最後に、「ローカル情報があなたを守る 情報団の可能性について」について議論するパネルディスカッションでは、
 FEMAからCERTまでICSで統合化されている米国の防災
 地域における消防団の情報版/地域の現状はバラバラに動く
 データ集約・提供の方法はさまざまにアプリ化されている
 Front/Base/Boardモデルによる意志決定。
 基地通信隊経験者はプロスキルを持った情報団の担い手
 市民は地域の情報発信の担い手になる/技術もスキルも○
 被災者が必要な情報は、被災者自身しかわからない
 制度化の必要性/機能別消防団員制度の活用など
 混在期→過渡期(多様な情報団モデル)→社会実装へ
 情報団のプロモーションビデオを作ろう♪
などが、語り合われました。

フォーラム全体については。、最初から最後までご参加下さった千代田区の印出井一美課長が、感想をフェイスブックに投稿下さっているのでご紹介します。なかなか社会実装に至らなかった「情報団」が、「機能別消防団員」という制度のおかげで、大きな一歩を踏み出せそうな予感がしたフォーラムでした。このアイデアを授けて頂いた元消防庁防災課長、関西学院大学大学院客員教授の飯島義雄先生に深く感謝致します。

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情報団を考える ~こたつ師九段に来る~ 印出井一美

わが心の師匠「こたつねこ」こと関西学院大学和崎先生が、千代田区役所の上、総務省関東総合通信局に「来る」とのことで、駆けつけました。師が長く地域防災の分野で提唱する「情報団」にスポットを当てたセミナーです。

火災、震災、水害など、災害時の地域情報の収集・分析・編集・発信のオペレーションに特化した機能を有する「情報団」について考えました。

セミナーでは、災害時の地域情報の見方には「鳥の目」と「虫の目」があること。確度とスピード感の両面が求められること。官・公・民、それぞれのプレイヤーに期待される役割は何か。また、人の目と絆に基づくアナログ的な情報と、IoTやAI等のテクノロジーの活用による補完、相乗関係の構築。そして、こうした地域の災害情報を取り巻く多面的な要素の制度的基軸として「情報団」を構想し、実装を目指そうというものです。

現在も「機能別消防団」という仕組みがあることを知りました。「予防団員」は住宅防火訪問・高齢者訪問や救命救助講習の実施を中心に、「広報団員」音楽隊などに入り消防団をPRする活動を行い、「バイク隊」は車両が通れない場所への救援物資の運送や、震災時の情報収集を行うそうです。

また、地域でつぶやかれるSNS上の災害情報をAIで要約し、デマを洗い出すシステムが様々な訓練で試されているそうです。こうしたシステムや高所カメラなどの情報と、信頼できる地域の人々の情報の「好循環」が期待されます。

地域への愛着や知識。そして、普段の様々な活動やコミュニケーションにより培われた人的ネットワーク。これらをもとに、情報収集力やICTリテラシーといった自らのノウハウを生かして、災害時に情報を集め、分析し、整理・編集して、市民にフィードバックする。そして、適時、災対本部等にも提供する。それが「情報団」のイメージです。これが、制度として実装されることを大いに期待したいところです。それに向けたステップとして、「機能別消防団」しての位置付けというのも一つのアイデアだと思いました。

また、日本橋三丁目西町会の野田会長さんが、昼夜間人口の格差が大きいところにこそ、こうした仕組みが有効ではないか。そして、情報収集の手段としてのドローンに言及されていたことが、非常に興味深深かったです。

「情報」「ICT」というと現場で汗を流さない「日陰」の存在のように捉えられてきました。実は、そうではなく、現場で流す汗が無駄のならないために「情報団」はあるのです。

それから、実は、千代田区に本部がある大妻女子大の干川先生が「情報団」の最初の提唱者と伺いました。干川先生は消防団に一定の訓練や点検等のシステムがあるように、「情報団」における人材育成が課題であるとの指摘をされました。

日常における信頼関係の醸成、イベントなどの情報発信もこうした人材育成につながるものと考えます。また、ドローンなど新たなテクノロジーにも貪欲に関心を持ち続けながら、分かりやすい情報発信という「基礎」も確認していく必要があります。

干川先生とも何回となく顔を合わせているような気がしますが、今回初めてご挨拶させていただき、また、新たなネットワークも広がりました。

さて、一方、こうした公的な立場と距離を置きながら、高度なICTリテラシーと貢献意欲がある人がいます。「情報団」なんていうステイタスはいらない。そんな人も多いような気がします。「情報団員」は、こうした人々ともうまく絆をつむぎながら、市民参加の「触媒」となれればいいのだろうと思います。

今回はその地域情報化界隈の旧知の方々とも再会でき、有意義なセミナーでした。
また、同じ建物でも、上層に来ることはないので思わず見下ろしました。

閲覧数177 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2017/06/26 11:37
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