2日目。イマイチよく寝られませんでしたが、何とか4時30分に起床。 朝食は5時から並んだ順とのことで、激混みが予想されたので、 前日に弁当をもらっておきました。 この日は絶好の晴天。朝焼けに染まる水晶岳をみながら、 小屋の前のテーブルで朝食弁当(おにぎり2個)を食べ、 トイレに行って、5時30分に出発。 雲ノ平の心臓部とも言える優美なギリシャ庭園の木道を歩いて、 地塘と岩が点在する箱庭のようなスイス庭園を眺めたら、 雲ノ平を後にして、祖父岳に向かいます。 ケルンが並んだ広い祖父岳の頂上で360度の大眺望を楽しみ、 お花畑を歩きながら岩苔乗越を経てワリモ岳分岐へ。 ここから鷲羽岳と水晶岳をピストンするのですが、まずは鷲羽岳へ。 その前に立ちはだかるのがワリモ岳。 板状の不思議な岩が無数に重なっている不思議な山で、 岩場やロープ場もあって気を使います。 ざれた斜面を登り、7時42分に百名山の鷲羽岳(2924m)山頂に到着。 眼下に鷲羽池、遠くに槍ヶ岳や穂高連峰がくっきり見えて、圧巻の眺めです。 再びワリモ岳分岐に戻り、今度はこれも百名山の水晶岳(2986m)へ。 山の上部で水晶が採れる山で、山肌が黒いことから黒岳とも呼ばれています。 こちらの山頂もまた見事な眺めでした。 少し下った水晶小屋で昼食弁当を食べます。 シャケ弁でした。昨日の石狩鍋に使った鮭の残りかなw 2つの百名山を踏破した後、岩苔乗越から岩苔小谷に沿って下り、 高天原を目指します。 お花畑から樹林帯に入り、しばらく下ると水晶池への分岐があります。 せっかくなので立ち寄っていくことに。 静かな水面に水晶岳の黒い山肌が映ってとても綺麗でした。 11時50分に予定よりかなり早く高天原山荘に到着。 荷物を置き、着替えをして、ビール(500ml;600円)を買って温泉へ。 そう、高天原には日本最奥の温泉、からまつ露天の湯があるのです。 標高は2060m、我が国有数の高所にある温泉でもあります。 山荘からは徒歩約10分。ルナサンダルで行ったら、結構歩きにくい道で大変でした。 混浴、男性用、女性用と3つの風呂があります。 混浴の風呂は湯温が高く浸かれそうにないので、男性用の風呂へ。 こちらはちょうどいい温度。吹き抜ける風も爽やかで、 湯の花の多い白濁した温泉にのんびり浸かってビールを飲めば、極楽、極楽。 ときどき川の水に足をつけてアイシング。 さすがに冷た過ぎて全身浸かるのは無理でした。 1時間ほど温泉を堪能して、さらに奥にある夢ノ平まで歩きます。 静寂に包まれた神秘的な雰囲気でした。 14時50分に山荘に戻り、16時45分の夕食時間まで、 隣に寝ることになる群馬の登山者などと山談義。 この日の高天原山荘は2つの布団に3人。昨日よりはマシです。 高天原山荘は部屋には電気がなく、ランプが灯されているだけ。 消灯は何と20時。夕食を食べたらすることがないので、 持ってきたスキットルのウィスキーを飲んで早々と床に就きました。 この日は前日よりはよく寝られました。 |