美味しいコーヒー豆は「外形」を見ただけで、ある程度は 目利きすることが可能です。 なぜなら、美味しいコーヒー豆の体型は『ぽっちゃり体型』だからです。 美味しいコーヒーを作るには『良質の生豆(材料) と、それを加工する 優れた焙煎技術(調理) 』の両方が必要です。 どんなに良質の材料があっても、それを調理する人の技量が 伴わないと「美味しい料理」を作ることはできません。 コーヒーも、まったくそれと同じです。 それほど「焙煎の技術」と言うのは、美味しいコーヒーを作る為の 大きな要因なのです。 コーヒー豆の外形や色合いを見れば、それがどのような行程で 煎られた豆か、ある程度の推測をすることが出来ます。 芯から適正に煎りあげられた豆は『ぽっこり』として、豆表面の シワの伸び方にも、それなりの特徴が表れています。 写真は、当店の『低温焙煎』で煎られた豆と、某店の『高温焙煎』 で煎られた豆を対比したものです。 ※写真に掲載している豆は、特徴がハッキリと出ている豆だけを ピックアップして掲載しています。 実際はもう少しいろいろな形状の豆が混ざっています。 ▼写真①は、当店の『低温焙煎』で煎られたコロンビアの豆です。 芯からシッカリ煎られているので、内部からの圧力で豆の腹部分の 表面が『ぽっこり』と膨らんでいるのが判りますか・・ 「センターライン(シルバースキンの溝)」も、内部からの圧力で 少し広がっています。 豆の芯から、適正に煎られているので『完熟したまろやかな 味わいのコーヒー』になっています。 ▼写真②は、某店の『高温焙煎』で煎られたコロンビアの豆です。 「豆内部」の火の通りが不十分なので「豆の腹部分」の膨らみが 弱く『のっべら』とした感じです。 「センターライン(シルバースキンの溝)」の広がりも狭いです。 「豆の色合い」だけを見れば、焙煎が深いように見えますが、 豆を噛んでみると芯が硬くて、火の通りの浅いことが判ります。 ================ 芯から適正に煎られた豆は、歯で噛んでみると『カキッ』と した小気味よい歯ごたえで噛み砕くことができますが、 火の通りが悪い(浅い)豆は芯が硬く残ります。 《煮物に例えたら生煮えの状態です》 また、逆に火が通り過ぎている豆は、豆の繊維質が 崩れていて『グシャ』とした歯ごたえで崩れてしまいます。 火が通り過ぎても「コゲの味」がしたり「旨み成分」を 飛ばしていたりして美味しくありません。 最終的には、実際にコーヒーを淹れて、カップの味で 確認しなければなりませんが、豆の外形からでもある程度、 焙煎の良しあしは判断することができます。 『豆の外形を観察し、豆を歯で噛み砕いて硬さを確認し、 最後にコーヒーを淹れて味を確認する』 その実体験を重ねていくと、見ただけで『美味しいコーヒー豆を 目利きする』ことができるようになります。 ================== ◇自家焙煎の店 フクモト珈琲◇ http://www.fukumotocoffee.com/ https://www.facebook.com/fukumotocoffee ================== |