●珈琲の焙煎は、”火力の魔術で創り出す味の芸術”だと思います。 およそ自家焙煎の店でコーヒーの美味しさを売りにしている店で あれば、良質の生豆を使用して焙煎し鮮度の新しい豆を販売する と言うのはあたりまえの事だと思います。 そして、少し丁寧な仕事をする店であれば、欠点豆があればハンドピック して取り除くという事も至極あたりまえの作業だと思います。 それでもお店によってコーヒーの味が違い、美味しさの程度も違うの はなぜでしょう? それは焙煎方法が違うからです。 それほどに焙煎と言うのは、コーヒーの味の良し悪しを左右する 重要な要素なのです。 同じコーヒーの生豆でも、どのような煎り方(火力の与え方)を したかによって、変幻自在の味に変化します。 焙煎の度数(浅煎・中煎・深煎)を少し変えるだけても、違ってきます。 焙煎機のタイプ(直下・熱風・遠赤・炭火etc)の違いによっても、 味わいの違う珈琲になります。 たとえば、何人かの料理人さん達が、同じ材料を使って料理を創ったとしても、 出来上がりの料理は人によって味付け・盛り付け・料理内容自体が違ってきます。 しかし、その料理人さんの一つのスタイルというのが、全体を通して見ると ハッキリとでているように思います。 ファッションデザイナーの人達が、同じ素材を使っても自分独自のスタイルと 感性で、全く違うファッションを創り出すように・・・ 珈琲の焙煎というのも、焙煎される方それぞれのコーヒーに 対する考え方や想いがそこに投影されているのです。 次に続く https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=282660 (前回までのお話) ▼たかが珈琲、されど珈琲 NO,1 https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=282541 ================== 自家焙煎の店 フクモト珈琲 http://www.fukumotocoffee.com/ https://www.facebook.com/fukumotocoffee ================== |