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2017年10月18日(水) 
(20日10:00 追記)
 ベッガさんが寄せてくれたコメントで、名匠「デヴィッド・リーン」や「(キャロル・リード」の眩しくも懐かしい作品群に浸れた。

・カズオ・イシグロとドイツ 2017年10月16日(月) ベッガのブログ
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=282888

と合わせて、ぜひ、読んでいただきたい。

(22:26 追記)
 夜7時半ごろ、微かな連呼の声が聞こえた。総選挙の候補者の街宣車らしい。「ハマダヤスカズ」。そう聞こえた。写真を撮りたい。
 連呼に向かって走った。連呼は聞こえなくなり、代わって、太鼓の響きが聞こえてきた。その音をたどって行くと、諏訪神社にたどり着いた。
 境内では、若いお母さんが、子どもたちの演奏を見守っていた。
 21日(土)から始まる「第36回 南総里見まつり」に向けたお囃子の練習だという。昨日から始まり明後日の金曜日まで。午後7時から約1時間。
 欠伸をしてる子どももいた。

・写真4枚:➀お囃子の練習をする六軒町の子どもたち@諏訪神社➁浜木綿の花とゴイサギ@八幡海岸⓷④ゴイサギ@八幡海岸 いづれもきょう撮影
https://twitter.com/nansounotora/status/920634744533958656

(19:00 追記)
 なんと、きょう、浜木綿の花を見つけた。しかも、蕾がいくつもある。しばらく咲き続けるだろう。

・写真4枚:浜木綿の花@八幡海岸 My tweet
https://twitter.com/nansounotora/status/920614172135636992

  はまゆふの莟蛇の如く梅雨に入る 山口青邨

 「浜木綿」は夏の季語である。それが、十月も半ばを過ぎたいまごろ咲いている。
 「ハマオモト」とも呼ばれる。房総半島の南端の館山市は、自生の北限と言われている。
 はるか南、フィリピン群島の近海から日本列島をめざして北上してくる黒潮、これは太古より動植物を運び続けている海上の道である。
 半年以上も波間に漂っていても発芽力を失わない種子をつけるハマオモトは、この道に沿って分布を広げてきた海辺の植物である。南国生まれゆえ寒気には弱く、年平均気温が十五度を割ると生育できない。
 
 きょう、たまたま、館山市役所で、花壇の手入れをしている職員と、浜木綿について話した。八幡海岸や汐入川河口の自生地を大切にしてほしい、と要請したばかりだった。

 引用した山口青邨の俳句に「莟蛇」という言葉が使われている。読み方が分からない。ご存知の方、教えてください。 

・写真館「浜木綿の花」:https://twitter.com/search?f=tweets&q=%E6%B5%9C%E6%…a&src=typd
 
▽関連
・<ハマオモト>浜木綿 草と木と花の博物誌
http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/manatu-hana.html#mamatu
(現在の分布の北限は房総半島の南端で、館山市の沖の島や平砂浦などにわずかに自生している)
・浜木綿 の俳句 http://fudemaka57.exblog.jp/22818971/
帆船に浜木綿は翅ひろげたり 伊丹さち子
浜木綿にさへぎるもののなき夕焼 高橋金窗
浜木綿の土に踏み込む富士の裾 古舘曹人 砂の音
はまゆふの莟蛇の如く梅雨に入る 山口青邨

(以下 元の文章)
 出版から3、4年経って「日の名残り」がアンソニー・ホプキンス主演で映画化されたことは知っていた。しかし監督の名を聞いて私はこの映画を見ないことに決めた。

・カズオ・イシグロとドイツ 2017年10月16日(月) ベッガのブログ
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=282888

で、ベッガさんがこんな風に書いている。
 原作と映画の関係に触れていて面白く読ませてもらった。
 それに関連して、

 作家が自分の作品を映画化されるとき、この内容でよいでしょうか?という映画製作者からのお伺いはあるものでしょうか?
 だって、作家が自分の書いた通りのイメージと違う時は「これは俺の作品ではない!」とダメ出しする権利はあると思うのですが。

と、ろれちゃんさんがコメントを寄せた。以下は、ろれちゃんへの私のコメントだ。

> ろれちゃん
> 「これは俺の作品ではない!」とダメ出しする権利

 法律というか業界のルールがどうなっているのかは知りませんが、常識的には、原作者は、映画化権を認めた以上は、どんな映画になろうと、上映を差し止めることは出来ないのでは。
 小説と映画では、表現する手法が全く異なります。
 映画の製作者たち(とりわけ監督)にとっては、原作は自らのイメージを膨らませるきっかけというか手段であって、その作品が原作者の気に入るかどうかは二の次です。
 むしろ、判断は、観客にゆだねられているのだと思います。
 原作は良かったけど映画はつまらなかった。逆のケースもあると思います。原作者が表現しきれなかった創作意図を映画の方がより的確に表現し得た。そんなケースもあるのでは。
 それに当るのかどうかわかりませんが、この文章を書きながら、映画「シェーン」(ジョージ・スティーヴンス監督)が思い浮かびました。
 何回も見ています。大好きな映画です。いつかジャック・シェーファーの原作を読んでみたいとも思っています。でも、映画以上の感動が得られるとはとても思えません。というよりも、映画の印象が強すぎて、原作を素直に読めないような気がします。

 もちろん、原作者が映画化された作品を批評することは自由です。その批評が妥当かどうかも、やはり、読者や観客が判断すればいいのです。
 そもそも、原作者は。映画化の構想が持ち込まれた時点で、その意図や内容、監督や俳優などが気に入らなければ、映画化を認めなければいいのです。

 ちなみに、私は、山田洋次監督の「遥かなる山の呼び声」も大好きで、何度も観ています。この映画、「シェーン」をモティーフにしていることで知られていますが、全く別の作品として楽しんでいます。
 ラストシーン、美幌駅に停車中の急行列車(「大雪」号)の車中に網走刑務所へ護送される田島(高倉健)を虻田(ハナ肇)が見つけます。そして民子(倍賞千恵子)が田島の座る席まで来るのですが、護送員(警察官)の目を気にして声をかけられないでいる。そこで虻田は向かい側のボックス席に民子と座り、彼女が酪農を辞めて武志(吉岡秀隆)と中標津の町で暮らしながら田島を待っているということを民子との会話にして田島に聞かせます。涙ぐむ田島。民子は黄色いハンカチを田島に渡し、田島は涙を拭いながら窓に顔を向けるのでした。
 この映画を見て、私は、虻田役のハナ肇(クレージーキャッツのリーダー)が大好きになりました。

 私のコメントは以上だ。ろれちゃんへのベッガさんの返コメが待たれる。

・寅次郎の「映画たち」 https://twitter.com/search?q=%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%…a&src=typd

◇MEMO
・#MeToo twitter:https://twitter.com/search?q=%23MeToo&src=tyah
・フルシチョフ アメリカを行くKhrushchev does America BS 世界のドキュメンタリー 
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=150211
・政党支持率 立憲民主党が希望の党を上回る、JNN世論調査
10/16(月) 11:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171…20-jnn-pol
・日本の一人当たりGDPは現在27位です。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_d…3145282393
・All for everyone. Everyone for all. Liberals die-hard.

閲覧数852 カテゴリ日記 コメント5 投稿日時2017/10/18 09:07
公開範囲外部公開
コメント(5)
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  • 2017/10/18 18:51
    zosanさん
    私は小説もあまり(と言うか全然に近い)読まないし、映画も見ないので、何も言う資格はありませんが、あえて言わしていただけるなら原作と映画とは別物と考えた方が良いだろうと(昔から)思っています。
    原作者も、脚本家も、映画監督も、それぞれ別の分野の専門家だから内容が違って来て当然と思うからです。
    次項有
  • 2017/10/19 20:48
    ベッガさん
    有名な文学作品が映画化されるたび、この種の論争が起きますね。

    原作を読まないで映画だけ見て良かったといえるもうひとつの例はドクトル・ジバゴでした。これも映画は大衆受けするように変えられているようです。そういえば作者のパステルナークも確かノーベル賞をもらっていますよね。

    でも私は映画監督のデヴィッド・リーンが大好きだから、映画としてよければOKです。ちなみにE.M.フォースターの「インドへの道」はアイヴォリーでなくリーンが映画化しています。スケールの大きさから見て、「アラビアのロレンス」や「戦場にかける橋」のリーンの方がうってつけ。ひいきの引き倒しかもしれないけど。
    次項有
  • 2017/10/19 21:38
    ベッガさん
    上のコメントを書いてから、もう一人大好きな英国人の監督がいたことを思いだしました。「第三の男」のキャロル・リードです。

    そして、原作と映画、作家と映画監督の違いを論じる場合の興味深い例がこの「第三の男」です。

    私は映画を見てだいぶ経ってからグレアム・グリーンの原作を読んで知ったのですが、これはもともと映画化を目的としてキャロル・リードだったか有名なプロデューサーだかが、グリーンになにか書いてくれと頼んだのだそうです。

    それで既に執筆中にグリーンがリードとあれこれ相談しあい、さんざん議論して本が仕上がって、それから撮影に移るのですが、撮影する過程で監督がやはり変えたいという箇所がいくつか出てきた。

    グリーンの方は、いったん撮影が始まったら、もう自分の手を離れたとしてリードに任せたと言います。チターの名手アントン・カラスの発見は、実に幸運な偶然だったとか。

    また主演のオ―ソン・ウェルズが黙って言われるままに演じるような俳優ではなかったため、アドリブで勝手な台詞を加え、有名な「何百年というスイスの平和が何をもたらしたか。ただのカッコー時計じゃないか」という台詞はウェルズが考えたものだそうです。

    (ここで言わせてもらうと、カッコー時計は私の住むシュヴァルツヴァルトの特産品で、スイス原産ではありません。でもウェルズもリードもそれを知らず、グリーンにしてもその間違いはどうでもよかったのでしょう。)

    さらにフィナーレの墓地のシーンでアリダ・ヴァリがジョゼフ・コットン演じるアメリカ人記者には一瞥もくれずまっすぐに歩いて行くのも、原作では二人が腕を組んで去っていくことになっていますが、グリーンは「第三の男」の新しい版の前書きで、リード監督のセンスの方が往々にして勝っていたことを認めています。餅は餅屋ということですね。
    次項有
  • 2017/10/20 09:20
    > ベッガさん

     「アラビアのロレンス」や「戦場にかける橋」(デヴィッド・リーン)、「第三の男」(キャロル・リード)……眩しい!懐かしい!

     この二人の巨匠の作品群を目の当たりにすると、どれから取り上げたらいいのか迷います。

     「ライアンの娘 Ryan's Daughter」 (1970) 註1。キャロル・リードの代表作とは言えませんが、とても心に残っています。
     アイルランド独立戦争前のアイルランド島の寒村を舞台に、駐在しているイギリス軍将校と、その村に住む人妻ロージーとの不倫を通して描かれるヒューマン・ドラマ。
     青空に舞い上がり、崖下の海に落ちて行く色鮮やかな日傘が目に焼き付いています。
     若かったんですね。:^^

     「第三の男」(註2)。鉄のカーテンを挟んでの緊迫した諜報戦に息を呑んんで観ました。原作者のグレアム・グリーンは「読んでもらうためではなく、見(観)てもらうために書いた」といったそうです。
     緊迫感を盛り上げるチターの調べにも逸話が。撮影の費用がかさんで資金難に陥ったキャロル・リードが安く上げるためにアントン・カラスを起用したというのです。註3:
     「映画音楽は足し算じゃない。掛け算だ」とリードは言ったとか。
     「落ちた偶像 The Fallen Idol 」(1948)も忘れ難い。
     「空中ぶらんこ Trapeze」 (1956)は、バート・ランカスターに圧倒された。

     ベッガさんがコメントしてくれたおかげで、見落としていた作品がたくさんあることに気が付いた。その一つが

    ・In Which We Serve(軍旗の下に) WarFilms 2017 David Lean
    https://www.youtube.com/watch?v=hZkdpLFl2Jc

     見なくては!^^。

    ・註1:Ryan’s Daughter (1970)Trailer
    https://www.youtube.com/watch?v=T0qXgUvQo2s
    ・註2:The Third Man / 第三の男
    https://www.youtube.com/watch?v=HC1R3bnWyTE
    ・註3:キャロル・リードとグレアム・グリーン、アントン・カラス
    http://www.tapthepop.net/kiyoshi/52920

    ▽チター関連
    ・Myチター tweets:https://twitter.com/search?q=nansounotora%E3%80%80%…p;src=typd
    次項有
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