大学生の4年間、多感な青春時代をやさしく温かくつつんで育ててくれた、第二のふるさと「沖縄」。 立派とは言えないまでも、大人になって「恩返し」ができる機会を頂けていることに深い感謝をしながら、1年ぶりに訪沖しています。 台風一過の青空の神戸空港。第二駐車場に愛車を入れて、三泊四日の旅が始まります。空港を利用する旅行者なら、1日分が無料で、その後1日毎に千円(通常1,500円)で、期間中3千円で済みます。 岡山など他の空港の無料駐車場には及びませんが、利便性と交通費を考えるとお釣りが来る料金なので、重宝させてもらっています。 フライトはANAコードシェアの「ソラシドエア」。黄緑色の可愛いデザインの中型機です。出発時間が午後ということもあり、空港を利用する人は多くありません。搭乗機もほぼ「ガラガラ」状態。マリンスポーツをしないなら、この時期の沖縄は観光にもってこいなのですが、少し寂しいですね。 非常口の座席が空いていたので、座席を変更してもらいました。 ここに座る人は、緊急時には乗客救助を行う義務があります。みんなが無事に避難するまで介助し、乗員を助けるのが役目。 その分、座席間隔が広くとってあり、とてもゆったりとしています。 残念ながら(笑)、活躍する機会もなく、無事に定刻通り那覇空港に到着しました。 ブリッジからロビーに向けて歩いているその時、ジェット機の大きなエンジン音が連続。振り返ると、航空自衛隊のF15が連続で離陸していくところでした。 第二滑走路を建設中の那覇空港は、自衛隊と共同利用しているので、着陸すると格納庫前に並ぶ防人の雄姿を見ることができます。 また中国機による領空侵犯があったのでしょう。F15の編隊はあっと言う間に、西側の空に消えていきました。 三泊四日の全朝食・夕食2回付、レンタカーまで入って三万円という格安ツアー。レンタカーを借りるにも時間がかかるのを覚悟していましたが、参加者が多くないので手続きもスムーズ。赤のコンパクトカーをお借りして、沖縄の道路に出ます。 友人のアドバイスによると、最近は外国観光客が増えて、運転する車が事故を起こすことが多いそうで、念のためフルに保険をかけてのドライブです。 空港からしばらくは、背の低い市街地の屋根を縫うように建設された高速道路を使って中部へ。沖縄戦のあと、先祖から受け継いだ土地を追われ、傾斜地に張り付くように住居を作って暮らす沖縄の人たち。道路の整備も難しく、交通事情は内地とは比べものにならない状態でしたが、高速道が建設されることによって、観光客にはすごく移動がしやすくなっていました。 空港から1時間足らず。昔は「コザ」と呼ばれていた、米軍基地の街を抜けて、丘陵地の頂上に造られたホテルに到着。部屋のバルコニーからは、東側には太平洋と近くは沖縄市、やや遠景にうるま市の街並みを臨むことができる、なかなかの絶景でした。 ひとつ残念だったのは、午前に到着しているはずのお土産を入れた「ゆうパック」が、新大阪の中継を出てなくてホテルに届いていなかったこと。聞けば台風の影響で多くの荷物が滞留していて、積み残されたようで、どうにもなりません。今朝、那覇で受け取ることができないか、交渉することにしています。 |