僕は近代フランス音楽はあまり好きではないのだが、サンサーンスとフォーレは好きな作曲家である。 そのサンサーンス(Camille Saint-Saëns)が作った交響曲第三番は、しばしば「オルガン付き」と表記されるようにオルガンが大活躍するのが特徴だが、ピアノを使用しているところも交響曲としては珍しい部類に入る。 サンサーンスの曲は旋律線がハッキリしているので、ドイツ音楽やイタリア音楽が好きな僕の耳にすんなりと入ってくる。そしてこの曲は大編成にもかかわらず喧しく聞こえず、深みのあるオルガンの響きが実に効果的である。 というわけで、この曲は最初に聴いたときから好きになってしまったのである。
いま聴いているのはYouTubeに登録されているものだが、2013年にロンドンのロイヤルアルバートホールで収録されたもので、BBCが主催するイギリス最大の音楽祭 Proms での演奏である。https://www.youtube.com/watch?v=ZWCZq33BrOo オーケストラはパリ管弦楽団で、指揮はパーヴォ・ヤルヴィだが、さすがに素晴らしい演奏である。音質、画質ともによくて、演奏会で聴いている気分になれる。
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