曇ってはいるが雨はすっかり上がり空気も梅雨とは思えないぐらい爽やかだ。家の前の急坂道路の側溝を覗いてみたら落ちた葉っぱや花びらはきれいさっぱり流されてしまっている。 坂の上に目をやると真っ白な毛の長い大きな猫がこちらを見ている。睨み合ったようになりやがて猫は側溝にもぐり込んだ。側溝はあの猫の専用通路となっていて他の猫は入らない。 出会うと必ず側溝に降りて姿を消す。各家の門のところにあるコンクリート蓋の陰に身を隠しじっと足音が去るのを辛抱強く待っているか、溝の中を走って逃げるかでパターン化はしていない。 家々の裏庭と屋根を移動に使う軽業猫に表の道路を小走りに駆ける猫に側溝を走る猫とそれぞれ自分の移動手段を決めて持っていてほかの猫の領分を侵さない点は妙で感心する。 四匹目が加わったときどうなるのか新しい発想で新しいキャットランが生まれるのか興味が湧く。ご近所のどなたか猫を放し飼いにしてみないかなぁ。 |