『保有熱という概念』 『焙煎は火力だけでしているのではなく「保有熱」という総合の熱量で豆を 煎っている』と言うのが35年の焙煎経験から導き出した私の結論です。 「低温でコーヒー豆を焙煎すると独特の甘味のあるコーヒーになる」と 言うことは、経験的に早くから判っていましたが、低温で豆を煎るという ことは「そんな簡単な話ではない」のです。 熱量不足から『何となく頼りない味のコーヒー』になりやすいからです。 更に『季節の外気温の変動』による焙煎への影響というのも大きな問題でした。 焙煎のデーターを蓄積していく中で、ようやくたどり着いたのが 『保有熱』という概念です。 『保有熱』とは・・ フライパンで炒め物をする時の事を想像してください。 「フライパンを温めずに冷たくても、逆に加熱しすぎて熱すぎても 炒め物が上手くできなかった」という経験はないでしょうか? お湯を沸かす時に、夏と冬とではお湯の沸くスピードが違います。 水温と外気温が、夏と冬とでは全く違うからです。 それが『保有熱の違い』と言うことです。 焙煎を取り巻く環境も、四季によって全く違います。 外気温(室温)が違います。 焙煎機本体の冷め方も、季節によって違います。 焙煎をするときの生豆の温度も違います。 「1年365日」同じような火力・同じような煎り方のタイミングで 焙煎するにはあまりにも、焙煎を取り巻く環境が違うことに気づいたのが 『保有熱という概念』の始まりです。 続きは次の章で更に詳しく・・ https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=290685 ▼『低温焙煎』を考察する!no,1 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12362082066.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,2 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12362455659.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,3 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12364021639.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,4 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12380597973.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,5 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12381115897.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,6 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12388912875.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,7 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12390643429.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,8 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12391285970.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,9 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12393246388.html ▼『低温焙煎』を考察する!no,10 https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/entry-12395881932.html |