1,723万kW/2,121万kW (03/28 15:55)
81%
■バックナンバー
■カテゴリ
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=291224
2018年08月08日(水) 

アメリカ大都市の死と生

                ジェイン・ジェイコブス

 

 

 


都市論のバイブル、待望の全訳なる。近代都市計画への強烈な批判、都市の多様性の魅力、都市とは、明らかに複雑に結びついている有機体である―一九六一年、世界を変えた一冊の全貌。


ジェイコブズ,ジェイン
1916~2006年。アメリカ、ペンシルベニア州スクラントン生まれ。都市活動家、都市研究家、作家。1952年から十年間「アーキテクチュラル・フォーラム」誌の編集メンバーとなる。1968年にカナダに移住し、同国トロントで他界。


ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』サポートページ

 

訳者解説 完全版 山形 浩生

 

マップは 著者が住んでいたグリニッジ・ビレッジ


閲覧数502 カテゴリ街作り、コミュニティの再生・創造、再開発 コメント8 投稿日時2018/08/08 15:06
公開範囲外部公開
コメント(8)
時系列表示返信表示日付順
  • 2018/08/08 15:14
    ども。

    D.Eさんがジェイコブスに関心ありとはちょっとびっくりしました。これ面白いですよ。もう読み終えました? 以降に出てきた批判論文と合わせ技で読み込むと、色々勉強になります。パタン・ランゲージ(C.アレグザンダー)など、この時代のアメリカの都市整備・まちづくり論には今も色あせてないもの多々あります。

    (参考)
    ジェイコブズ対モーゼス: ニューヨーク都市計画をめぐる闘い
    https://www.amazon.co.jp/dp/4306072894/

     amazonの書評でネタバレされてますが、これ、「ヤコブvsモーセ」なのです。
    次項有
  • 2018/08/08 15:40
    > かーりーさん

    どもども

    映画『ジェイン・ジェイコブズ ―ニューヨーク都市計画革命―』を観た、かんこさんの紹介です。
    一か月以上掛かって読みました。
    ニューヨークは元よりアメリカには行ったことないし、
    まして1960年ころのアメリカの社会状況も分からないし、
    ほとんど理解出来ませんでした。

    > ジェイコブズ対モーゼス: ニューヨーク都市計画をめぐる闘い

    ご紹介の本の方が面白そうですね。

    ジェイコブス、ロックフェラーに操られてモーゼス追い落としの尖兵になったような面もあります。
    皆ユダヤ人です。
    ┐(´д`)┌ヤレヤレ

    https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=291249
    次項有
  • 2018/08/08 16:48
    > かーりーさん

    追伸

    先日お会いしてお話を聞いた都市プランナー・野口和雄さんに
    「今読んでいる本です」と言って取り出した
    「アメリカ大都市の死と生」を
    「都市計画家(再開発屋、と言ってたかな?)の必読の書です」とか言ってました。

    http://noguchi-ul.com/index.html
    次項有
  • 2018/08/10 17:07
    > Double Eagle @kachinetさん
    > 「都市計画家(再開発屋、と言ってたかな?)の必読の書です」とか言ってました。

     私と同世代の『再開発屋』は皆この本読んでますよ。読んでなきゃ再開発なんぞに関わらない。ちなみに、翻訳者の山形浩生は開発コンサルタントが本業です。
    次項有
  • 2018/08/10 17:10
    > かーりーさん
    もっと若い世代はどうですかね?
    そろそろ、そういった世代が主流でしょう?
    次項有
  • 2018/08/10 17:34
    > Double Eagle @kachinetさん

     おおっ! 素早すぎるw

    > もっと若い世代はどうですかね?

     別コメで言及したC.アレグザンダーだと、まちづくりよりもインターネットコミュニケーションの分野で花を開かせました。

     ジェイコブズはどうだろう? この辺に首突っ込むと、団塊世代のジジババが出しゃばって邪魔ばっかするんで、知らないふりをしとこう...。なんせジェイコブズは時代の寵児だったので、青春の思い出が...ああうぜえなぁ...。レイチェル・カーソンもそんな風に思われてる印象。

     レイチェル・カーソンなんか典型的だけど、当時の言説、明確に否定されてるものも多いのよね。なんつうか、高齢社会の社会参加がそれにバックラッシュかけてる。

    (以上、あくまで私見)
    次項有
  • 2018/08/08 15:43
    生誕百年 ジェイン・ジェイコブスの思想と行動
     
    ジェイン・ジェイコブズなら何と言ったか
     
    ちくま大学 ちくまweb
     
    第1回「都市思想家としてのジェイコブズ」(1月22日)
    講師 宮﨑洋司さん

    http://www.webchikuma.jp/articles/-/95
     
    第2回「経済思想家としてのジェイコブズ」(2月19日)
    講師 塩沢由典さん

    http://www.webchikuma.jp/articles/-/95?page=2
     
    第3回「倫理思想家としてのジェイコブズ」(3月18日)
    講師 平尾昌宏さん

    http://www.webchikuma.jp/articles/-/95?page=3
     
    第4回「ジェイコブズ以降の都市計画」(4月28日)
    講師 宮﨑洋司さん

    http://www.webchikuma.jp/articles/-/173
     
    第5回「ジェイコブズ以後の経済学」(5月27日)
    講師 塩沢由典さん

    http://www.webchikuma.jp/articles/-/173?page=2
     
    第6回「研究発表」(7月8日)
    発表者 受講生のみなさん

    http://www.webchikuma.jp/articles/-/239
     
     
     
     
    『アメリカ大都市の死と生』
     
    ジェイコブスはアメリカの大都市が自動車中心になり、人間不在の状況になっていることに疑問を持ち、1961年に近代都市計画を批判する著書『アメリカ大都市の死と生』(The Death and Life of Great American Cities)を刊行して、反響を呼んだ。

    ジェイコブスの挙げる例によると、ボストン市内にイタリア移民が多く住む地区(都市計画家から見れば再開発の対象となる地区)があるが、ここではほとんど犯罪が起こっていない、一方ボストンの郊外でも犯罪が多発している地区がある。ジェイコブスは、安全な街路の条件として、常に多数の目(ストリートウォッチャー)が存在していることなどを指摘している。

    都市が多様性を持つための条件(The conditions for city diversity)として、ジェイコブスは次の4つを指摘した。

    都市の街路や地区で,溢れんばかりの多様性を生成するためには,4つの条件が必要不可欠である。

    1. 地区,そして,地区内部の可能な限り多くの場所において,主要な用途が2つ以上,望ましくは3つ以上存在しなければならない。そして,人々が異なる時間帯に外に出たり,異なる目的である場所にとどまったりすると同時に,人々が多くの施設を共通に利用できることを保証していなければならない。

    2. 街区のほとんどが,短くなければならない。つまり,街路が頻繁に利用され,角を曲がる機会が頻繁に生じていなければならない。

    3. 地区は,年代や状態の異なる様々な建物が混ざり合っていなければならない。古い建物が適切な割合で存在することで,建物がもたらす経済的な収益が多様でなければならない。この混ざり合いは,非常にきめ細かくなされていなければならない。

    4. 目的がなんであるにせよ,人々が十分に高密度に集積していなければならない。これには,居住のために人々が高密度に集積していることも含まれる。 (中略)

    この4つの条件は,どれかひとつが欠けても有効に機能しない。都市的多様性が生成するためには,4つの条件すべてが必要である。

    ??
    著:ジェイン・ジェイコブズ、訳:中村仁 "The Death and Life of Great American Cities"(Random House, 1961, and Vintage, 1992, pp.150-151)
    多様性は魅力的で活力のある都市の条件であるが、従来の都市計画ではまったく顧みられなかったとして、ル・コルビュジエの輝く都市など、機能優先の近代都市計画の理念を批判した。


    ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』サポートページ

    https://cruel.org/books/deathlife/


    訳者解説 完全版

    https://cruel.org/books/deathlife/deathlifetransnotefull.pdf


    ジェイコブズ『崩れゆくアメリカ』査読書 (山形浩生)

    https://cruel.org/reading/darkage.html


    小島寛之「魅力的な都市とは?ジェイコブスの四原則」

    http://wiredvision.jp/blog/kojima/200801/200801240100.html


    松山巌による書評

    http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20100510bk05.htm


    ボブ・ソロー「真実の経済:ジェイコブス『経済の本質/自然から学ぶ』書評」

    https://cruel.org/econ/solowonjacobs.html

    > これだけの大物が、まあなんというか一応はアマチュアの本をここまで上から目線で余裕かましつつ踏みにじって踵でぐりぐり地面にねじこむような残虐きわまりない書評を書いている
    次項有
  • 2018/08/10 17:11
    > Double Eagle @kachinetさん
    > > これだけの大物が、まあなんというか一応はアマチュアの本をここまで上から目線で余裕かましつつ踏みにじって踵でぐりぐり地面にねじこむような残虐きわまりない書評を書いている

     私が思うにジェイコブズは一発屋のおばさんです。本書以降の著作は『読む価値なし』。ただしジェイコブズの『最初の一発』は本質を刺し貫いてた。

     おばさんの『一発』を普遍化したり理論化したり、そういうことをジェイコブズフォロアーの専門家はことごとくサボってきた。代わりに、彼ら/彼女らはジェイコブズを尊師に祭り上げた。それはある種の営業戦略/処世術/世渡り。昨今の脱原発業界はこれの二番煎じ。

     以上、私のジェイコブズ業界観。

     私は、ジェイコブズを殺したのは、敵対する官僚などでなく、ジェイコブズのフォロアーだと思ってます。そのことを念頭に、山形の批評を読むのがいいと思います。
    次項有
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
Double Eagle @kachinetさん
[一言]
初めまして。かちねっと(葛飾地域づくりネットワーク)から引っ越して…
■この日はどんな日
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み