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2018年08月26日(日) 

タワマンが積立金不足でスラム化の可能性
問題は築30年前後、2回目の修繕
PRESIDENT Online
 
■莫大な資金が必要! 総額12億円の事例も
 
 近い将来、多くのタワーマンションで顕在化してくるのが、修繕工事費不足の問題だ。タワーマンションの修繕コストは、通常のマンションの約1.5倍はかかる。55階建て、650戸ある首都圏のタワーマンションの場合、総額で約12億円かかったという報告もある。

 ところが十分な修繕費が準備されていないタワーマンションは少なくない。原因のひとつは、デベロッパーが新築マンションを販売する際、とにかく売ることだけを優先させて先を考えず、修繕積立金を低めに設定する傾向があるからだ。

 国土交通省のガイドラインによれば、大規模修繕の周期は12年程度だが、実際は15年前後で実施されることが多い。そして外壁の補修、防水が中心の1回目の大規模修繕工事は、積立金で何とか乗り越えられる確率が高い。問題なのは、築後30年前後で行われる2回目の大規模修繕工事だ。エレベーター、機械式駐車場、空調など設備機器の更新が必要になり、エレベーター1基につき数千万円、機械式駐車場は億単位の整備費がかかるなど、莫大な資金が必要になる。
 

 
 修繕の時期を迎えても費用が足りない場合、一戸あたり50万~100万円の一時金を徴収する、または管理組合全体でローンを組むなどの方法がある。その中で多くのマンションが選択するのが「積立金の範囲内でできることだけをする」というものだ。しかしこれだと必要な修繕がすべてなされるわけではないので、建物が劣化していく。ここ数十年のうちに建てられたマンションは、適切なメンテナンスがなされていれば100年以上は余裕でもつものも少なくないが、管理を怠れば資産価値は暴落し、ゆくゆくはスラム化することにもなりかねない。

 現在、国土交通省は都市計画情報、取引価格、管理情報などを盛り込んだ不動産のデータベースづくりを行っている。これらの情報開示が進めば、一般の人たちにもマンションの管理組合の運営状況が可視化されていくだろう。立地、築年数、構造がほぼ同じマンションでも、管理の状況次第で価格に数千万円の差がつくなど、格差が広がるはずだ。

 マンションの管理状況を見極めるポイントのひとつは、修繕積立金の額である。早くから修繕積立金を適正価格に上げる策をとっているタワーマンションは、住民のリテラシーが高く、維持管理が行き届いている可能性が高い。またホームページを持ち、管理組合が継続的に情報を更新しているマンションも優良であるケースが多い。

 長嶋 修(ながしま・おさむ)
不動産コンサルタント
1967年、東京都生まれ。業界初の個人向け不動産コンサルティング会社「さくら事務所」創業者・会長。マイホーム購入・不動産投資など不動産購入ノウハウの提供や、業界・政策への提言を行う。

https://president.jp/articles/-/25974

マップは タワマンが林立する武蔵小杉


閲覧数524 カテゴリ街作り、コミュニティの再生・創造、再開発 コメント4 投稿日時2018/08/26 18:05
公開範囲外部公開
コメント(4)
時系列表示返信表示日付順
  • 2018/08/26 23:07
    zosanさん
    税金逃れで買ったとか、利潤確保のために買ったとか言う話を聞きますがそういう人も大変な目にあうということになりますね。
    次項有
  • 2018/08/28 15:22
    ベッガさん
    > Double Eagle @kachinetさん

    人間の生活の根幹を成すもの、土地とか食糧を投機の対象にすることを禁じるべきだと思います。自由経済は賛成ですが、人の本性を考えると制限・監視が必要です。

    シンガポールのように、土地をすべて国営にして国民が賃貸料を払うようにしては?

    チューリップやダイヤモンドに投資するのは勝手ですけどね。

    ところでインドではタマネギの値段が上がると政治家が責任を問われて危機に陥るそうです。インド料理にタマネギは欠かせないから。
    次項有
  • 2018/08/28 18:32
    > ベッガさん

    人々の生活にとっての必需品を投機の対象にするのは非人道的です。
    多くの人々は、それが高騰すれば困るのですから。
    キリストもムハンマドも禁じているはずです。

    市場の論理に任せてはいけないものもある。
    ジェイン・ジェイコブズが「市場の倫理 統治の倫理」の中でそんなことを書いてるそうです。

    https://www.amazon.co.jp/%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%A…4480097163

    まだ読んでませんが。
    彼女の著作、ジャーナリストの皮肉っぽい表現が多くて、それが翻訳されると一段と意味が取りづらくて、読むのが大変なんですよねぇ~~~
    どうしようかなぁ~~~


    明治維新の時、岩倉具視が国土国有化(皇室の財産として)を主張したそうです。
    その良し悪しは別にして、そうしていれば少なくとも今ほどの乱開発にはなっていなかったでしょう。
    次項有
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