彼岸の入りから雨が続いたので、いつもは早めに行く墓参りが昨日(彼岸の中日)になってしまいました。 しかし、秋晴れのいい天気になり、結果的によかったと思います。 (^_^) お彼岸の京都は混雑するので早く出るつもりでしたが、ぐずぐずしていて家を出たのは9時半、墓苑の送迎バスが出る東本願寺の前に着いたのは10時45分ごろでした。 乗り場には大型バス(路線バス用の車両)が停まっていましたが、乗ったバスは満員でした。お彼岸の期間中は10分間隔で運行されているにもかかわらずこの混雑、それは冒頭に書いた理由で、墓参をこの日にした人が多かったということでしょう。 立った状態のバスで20〜30分乗るのは大変だと思いましたが、豈図らんや、道路は思ったより空いていて、僅か12分で墓苑に着きました。こんなことは初めてです。
お参りを済ませて納骨堂を出たのは11時半、これから山を下って街中まで歩きます。 朝に比べると雲は増えてきましたが、北の方向にある京大花山天文台のドームも遠くの比叡山の山頂もきれいに見えています。
墓苑は山の中にあり、山頂近くにある納骨堂から中腹にある山門までの間は、標高差50mほどの山道を下ります。 途中、大きな桐の木が幹の中程で折れていました。台風21号の強風で折れたようです。 少し下ったところでは大きな杉が倒れれていて「通せんぼ」をしていました。これも台風のせいでしょう。 山門から公道に出て少し行ったところでは、何本もの杉の木が大きく傾いていました。 どれもこれも、台風21号の猛烈さを想像させる光景でした。
ここからは、いつものように清水寺へ南から入りました。 本堂は大修理中ですが、舞台の真下では、何事もなかったかのように彼岸花が咲いていました。
清水寺の境内も清水坂や産寧坂も比較的空いていて、楽に歩くことができました。これも、関空が使えなくなった台風21号の後遺症が残っているのでしょう。 建仁寺まで下ってくると、塔頭の大中院の塀越しに、紅葉を始めたもみじが見られました。随分早いですねぇ。
建仁寺の境内を抜けて宮川町の方へ行くと、新しいマンションが建っていました。この辺りのマンションは古都の景観に配慮したものが目立ちます。
その隣には古い小学校があります。歴史を感じさせるタイル張りの塀ですが、一部だけが違っています。 破損したので造り直したものと思われますが、この間の地震で問題になったブロック塀ではなく、軽い金属製(穴開き鋼板)になっています。 安全性という意味ではこれでいいと思いますが、景観上は元のスタイルを復元してほしかったなぁ。
小学校の先の辻を右に折れて宮川町の花街に入りました。 両側に小綺麗なお茶屋が並ぶ路地は風情があります。
宮川町は表通りに出ても人通りは少なく、静かな佇まいです。観光客でごった返す祇園とは対照的です。
そんな街の中に、近代的なコンクリートの建物があります。ここは芸妓さんや舞妓さんに芸を教える学校で、この後ろには春に「京をどり」が行われる歌舞練場があります。
このあとは鴨川沿いの川端通に出て、団栗橋交差点にあるコンビニでおにぎりとホットドッグと飲みものを買い、川べりのベンチで昼食にしました。 |