貴乃花はだれもがあこがれるきれいな大横綱だった。 でも、タカノハナは相撲界でしか生きてこなかった。 群れを嫌い、ただただ相撲道にまい進してきた彼はいつの間にか異端児になってしまった。 これも一門に属さないとならない、という相撲協会の謎ルールに隠されたイジメなのかもしれない。 高みをめざした孤高の横綱の晩年はさびしいものとなった。 タカノハナをやめたはなだこうじ氏はこれから先、どう生きていくのだろう? 弟子を思う彼の姿を見て少し救われた。 一代年寄を授けられたのに返納・・・・これほど悲しいことはない。 協会は異分子を排除して安泰、ということなのだろうか。 相撲博物館では現在「横綱双葉山生誕100年」の展覧会が開かれている。 彼もまた異端児だった。 |