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2009年10月24日(土) 

「脱病院化社会 ―― 医療の限界」

イヴァン・イリッチ

 

 

LIMITS TO MEDICINE --- MEDICAL  NEMESIS :

 THE  EXPROPRIATION OF HEALTH 1976


これがマア、引用、脚注だらけで、

325ページ中,100ページが脚注というシロモノ

決して独断的、ドグマチックな主張ではなさそう。

過激ではあるけどね。 D.E. 


内容(「BOOK」データベースより)

現代の医療システムは、患者生産工場と化し、人間の誕生から死までを技術の管理下におく。誤診、薬づけ、検査づけ…医療そのものから発する「医源病」こそ、今日のわたしたちの健康を脅かしている。「健康とは何か」という根源的な問いにたちもどって新しい病源にメスを入れ、世界中で先駆的な本として読みつがれる医療化社会批判の書。

 

内容(「MARC」データベースより)

現代の医療システムは、患者生産工場と化し、人間の誕生から死までを技術の管理下におく。健康とは何か、という根源的な問いに立ち戻り、薬漬け、検査漬けなど医療そのものから発する「医源病」を批判する。再刊。


登録情報

By カスタマー

医原病のたゆまぬ創成に依存する近代医療というショッキングな指摘。カーソンの農薬批判と同様、批判の対象にされているもの全てを捨て去るのはラディカルに過ぎるし、またそのことによる被害も相当なものになるだろう。重要なのは、医療が患者を作るという構図があることだ。その構図からいかにずれた位置を保ち続けるか、この本は逆説的な意味での羅針盤となるに相違ない。



5つ星のうち 2.0
あまりに一面的, 2005/9/25
By daepodong
(TOP 100 REVIEWER)   

 この本が書かれた当時の医療の水準に思いを馳せれば仕方がないのかもしれないが、「医療が患者をつくる」という医原病という視点にあまりに固執しすぎている。まあ、それが著者の意図なのだから仕方がないと言えばその通りなのだが。
 現代でも、二十年くらい前までは、特に癌治療の領域において、QOLとかDFSという考え方がされず、いたずらに延命のみを治療の効果として考えていた時代があったが、それも過去のものとなった。そういう、「生活の質」を重視するような思想がこの本に由来する可能性は否定はできないが、「医原病」ということばさえ知っていれば、わざわざこの本を繙く必要はもはやないように思う。
 むしろ、この本が執筆された当時よりも遥かに医療が進歩しているこんにち、病院へのアクセスをいかに容易にするかが重要な問題なのである。欧米では、医療費の問題からむしろこのアクセスの敷居を高くする方向に制度が変わっているが、今の外来治療の目的が予防医学にもっとも重点が置かれていることを思い起こせば(例えば糖尿病、高血圧や高脂血症の治療は、イベント抑制という予防医学的観点からなされていると言える)、「病院は怖いところだよ。病院に行けば勝手に病気にされてしまうよ」という先入観を植え付けてしまうという点では、むしろ本書は有害であるとも言えないだろうか。

 

読書メーター

 




イヴァン・イリイチ


イヴァン・イリイチ

(Ivan Illich, 1926年9月4日 - 2002年12月2日)は、

オーストリア、ウィーン生まれの

哲学者、社会評論家、文明批評家である。

カトリックの神父でもあった。

現代産業社会批判で知られる。

イヴァン・イリッチとも表記される。」Wikipedia


解放の神学 などもご参考に

イヴァン・イリイチ 著書リスト(日本語版)

 

 



閲覧数409 カテゴリ医療、医学、医源病退治 コメント1 投稿日時2009/10/24 21:59
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