(11月29日の記録です。) 源光庵を出て西へ歩きました。次は光悦寺です。 歩き始めたとき時計を見たら12時20分だったので、光悦寺へ入る前に昼食をとることにし、少し先にある「光悦茶屋」という蕎麦屋へ行きました。ここへは過去に二度ほど来たことがあります。 この辺りには飲食店がほとんどないので、たぶん混んでいるだろうと思っていましたが、5分ほどの待ち時間でした。 通された席は土間の中央に造ってある囲炉裏の周りで、テーブルの上にはフジバカマなどの花がさり気なく置いてありました。 娘はおろし蕎麦を、僕はにしん蕎麦を食べましたが、美味しい蕎麦でした。 壁に人物が写っている写真が飾ってあって、遠目にも《たぶんあの人だろう》と思って見ていましたが、帰り際に近くに寄って確かめてみると、予想どおり独身時代の秋篠宮殿下でした。
美味しい蕎麦を食べたあと、少し戻って光悦寺に入りました。 光悦寺は、江戸初期の芸術家・本阿弥光悦が住居として建てたもので、光悦の没後日蓮宗のお寺になったそうです。そういうこともあって、「寺」と言うより広い庭を持った別荘といった佇まいです。 入口から50mほどの間はモミジのトンネルで、歩いていると顔まで赤く染まりそうです。 その先に鐘楼がありますが、この鐘楼の屋根が茅葺きになっています。茅葺き屋根の鐘楼は非常に珍しいもので、僕はここ以外で見たことがありません。 境内のモミジは盛りを過ぎていましたが、それに代わって、あちこちに植えられたドウダンツツジが真っ赤に紅葉していました。 また、派手なドウダンツツジとは対照的に、ひっそりと小さな実をつけているマンリョウもいいものでした。 境内のいちばん奥は崖になっていて、その崖っぷちに見晴らし台があります。 ここからは、谷を隔てた山々や遠くの市街地が見渡せます。
ここまで三ヶ寺の紅葉を観てきましたが、もみじ狩りはまだ続きます。 |