元町映画館で開催中の 世界人権宣言70周年記念:「人間」を撮る-池谷薫監督特集に行ってきました。今回の特集は、神戸新聞や朝日新聞でも記事にされていましたし、今日もNHKの撮影が入っていました。 いま、池谷薫監督は、兵庫県在住でいまは甲南女子大学で教授もされていて、映像表現を教えられています。 今日は、真珠湾攻撃から77年目の12月8日となります。 代表作のひとつ『蟻の兵隊』(ありのへいたい)の上映と監督のトークショーがありました。 中国山西省日本軍残留問題を解明しようとする奥村和一(おくむらわいち)さんを追いかけたドキュメンタリー映画で、いまから14年前の作品になりますが、あらためて見返しても、人間の尊厳とは何かを考えさせられる深みのある映画です。 今日の上映が終わったあとのトークショーも、たっぷりの75分解説でした。 この映画に出てきた残留兵のおじいさんたちは、今年最後の1人が亡くなられたとのことで、この問題を実体験として継承することはできなくなりました。 池谷監督が、残留兵のおじいさんたちが記憶と格闘する映画だったと言われていましたが、映画として記録されたことに重みを感じる映画です。 |