今年の漢字が「災」に決まったように、地震、大雨、台風と災害続きの一年だった。うちの家も例に洩れず、９月４日に上陸した台風21号の被害を受けた。京都市内では観測史上２番目という最大瞬間風速39・4メートルの突風が吹き、我が家も屋根瓦がずれ、落ちそうになってしまった。足場を組んで屋根の補修まで２カ月近く危険な状態が続き、とりあえず応急処置は終わったが、正式な工事は年明けになるという。足場が組まれたままで新年を迎えることになるのだが、ブルーシートで覆われたままの家が、未だに京都市内では多いので、贅沢は言えない。

　危なかったのは家屋だけではない。うちの大家さんも危なかった。今年の猛暑のせいで熱中症になり、そのせいか偽痛風なるものを発症し、立てなくなった。少しでも膝に触ろうものなら、猛烈に痛がり、トイレに連れて行くのも大変だった。幸い、病院で適切な処置を受け、入院せずには済んだが、要介護認定を受けることになった。そして、当初本人は嫌がっていたのだが、近くのデイサービスにも通うようになった。

　歩行器を押しながら歩く大家さんを送迎し、「今日はクリスマス会があって、サンタさんも来たで。」と笑顔で話すのを聞きながら、なんか幼稚園に通う園児みたいだなと思った。一時はどうなることかと思ったが、こちらも復旧中。

　そして、私にとって一番の災難はパソコンだった。現在のは2010年に買い、ウインドウズ７を使っている。ウインドウズ10にしようと思ったが、愛着のある親指シフトキーボードが使えなくなるので止めていたのだ。しかし、10に対応する入力ソフト「ジャパニスト」を買って、勇んで10に変えたのだが、現在使用中の親指君が10に対応せず、使えなかった。仕方なく、７に戻し、使っていたのだが、いずれは７のサポートも終了するのだからと、思い切って新しい、10でも使えるニュー親指君を購入した。

　11月末に学園祭などで連休となるので、再び10に挑戦した。もちろんデータはすべて保存して。順調に動き出し、一息ついたところで、突然、ワイヤレスネットワークが使えなくなった。パソコンメーカーのＴ社のサービスは電話がつながらない。契約している通信会社のサービスに電話して尋ねた。が、原因不明。親指のＦ社にも聞いたが、原因不明。八方塞がりで、ネットで事例を検索して辿り着いた結論は、パソコン本体のネットワーク通信に使われている部品が10に対応していないというものだった。

　１週間振り回された挙げ句、またまた７に戻すことにした。すべて元通りの７に戻す予定だったが、それまで長く使っていたウインドウズ・ライブ・メールが、すでにサービス終了でダウンロードできなくなっていた。とりあえず、サンダーバードというメールソフトに切り換え、以前のメールデータは復旧できたのだが、アドレス帳がインポートできない。すべてのデータを保存したはずだったが、アドレス帳のデータはライブメールでしか使えないものだった。ハードディスク内を探し回って、やっと使えるアドレス帳データを見つけたが、2005年のだった。

　この互福報はアドレスをグループにしてＢＣＣで送っていたのだが、正直、誰に送っているのか本人は全く知らないまま送ってきた。だから、復旧した旧アドレスでは、以前のように送れない現実に、呆然としてしまった。そして、前回、送信した328号の送信先アドレス116名を登録しなおし、再度、リストを作り直した。その過程で気付いた古いアドレスは新アドレスに訂正した。そんなわけで、今回の互福報は、送信テストを兼ねて書いている。皆様のお手許に無事に届きますように。サンタさん、よろしく！