目次
まえがき 第一章 健康診断が病気をつくる 意味が無い健康診断の項目 「病気」の考え方は医学の進歩と共に変化する 検査の「数値」だけで判断するのは危険 アメリカ研究班が示した健康診断の有効性 健康診断に過度の期待をしていないか 健康的な生活は身体に悪い!? 「正常値妄信」落とし穴 悪影響もある放射線検査 検査で胃が危険にさらされる 「偽陰性」と「偽陽性」の違いとは 問診が軽視されていることが問題 胸部X線検査の有効性 肺癌発見にCT検査は有効か 健康に対する意識改革が必要 医療費の増加に歯止めをかけるには 日本人の寿命は本当に伸びたのか 「PET」はがん発見のエースとなりえるか がん検診の有効性にも疑問 メタボリック・シンドロームの「ウソ・ホント」 アメリカでメタボリック・シンドロームが誕生した 疑問だらけのメタボリック・シンドローム コラム ◆医者に「とりあえず」と言われたら
第二章 人間ドック神話への疑問 「人間ドック」の知られざる実態とは 「正常値」から少しでも外れたら「異常」なのか 病気の発見に「熱心」な人間ドック それぞれの検査の目的と本当の効果 コレステロールの数値にも疑惑 新技術が開発されてもデータ不足の検査がある 男性なら気になる前立腺がんの検査 検査は誰の為のものか 検査の「正常値」が二転三転する理由 アメリカで正常値でも日本では病気 ガイドラインの医学的根拠に疑問 あまりにも厳しすぎる高血圧の「正常値」 数値だけが一人歩きする日本 脳ドックは受けるべきか そもそも脳ドックとはどんな検査か 脳動脈瘤の手術の危険性 大きなリスクを伴う脳の手術 コラム ◆大切な薬歴カード
第三章 本当に正しい正常値 本当の正常値とは 大櫛教授が提唱する基準範囲 性差と年齢差の重要性 高脂血症に関する数値 【総コレステロール】 糖尿病に関する数値 【空腹時血糖】 【HbA1c(グリコヘモグロビン)】 コラム ◆ホームドクターの選び方
第四章 有効な健康診断とは 本当に受ける意味のある検査とは 血圧測定がどれだけ重要か 知られていない血圧の正しい測り方 血圧研究はどこまで進歩したか 人類が大昔から悩まされてきた糖尿病 インスリン非依存型なら糖尿病は予防できる なぜ、うつ病に関する問診が必要か 「うつ」を自己診断する手引き 初期の「うつ」は身体の病気と間違われやすい 「飲酒」に対する問診の重要性 高血圧とアルコールの密接な関係 あなたのアルコール依存度は 世界的に禁煙が進む中での喫煙に対する問診 喫煙者を襲う知られざる病気とは 団塊の世代は喫煙率が高い? コラム ◆大病院と開業医 コラム ◆ヘルシー・ピープル
第五章 理想の健康診断 私たちの提案する健康診断 肝硬変の原因は酒だけではなかった 肝炎の治療法は急速に進化 血液のがん「ATLウイルス」の検査 長崎ではじまった血液のがんの根絶事業 急性アルコール中毒の被害を防ぐために 子宮頸がんの検査の必要性 子宮頸がんが若年令化した理由 若い女性もがん検査を受けるべき医学的な根拠 老化防止の期待がふくらむアンチエイジング・ドック 老化を早める犯人は活性酸素だった 細胞を老化させるホルモンとは
資料 年代別基準範囲 〈現在、正常とされている数値〉 〈「年代別基準範囲」の検査法〉 〈30~34歳〉〈35~39歳〉〈40~44歳〉〈45~49歳〉 〈50~54歳〉〈55~59歳〉〈60~64歳〉〈65~69歳〉 |